

5月9日、中国のX86プロセッサメーカー「中科海光」(Hygon)が製品のロードマップを公開し、次期リリース予定の128コア512スレッドプロセッサ「C86-5G」も明らかになった。同社はサーバー向けプロセッサ市場での競争力強化を図っている。
プロセッサ「C86-5G」は128コアCPUを搭載し、同時マルチスレッディング(Simultaneous Multi-Threading、SMT)をサポートしている。特に、SMT(SMT4)を採用し、各コアが4スレッドを処理できるという。そのため、「C86-5G」は128コアで512スレッドという驚異的な並列処理能力を実現している。このアプローチは完全な新技術というわけではなく、Intelが開発中止したXeon Phi(Knights Landing)やIBMのPower8プロセッサでも同様のSMT4/SMT8技術が採用されていたという。

前の世代のC86-4Gと比較すると、C86-5Gはコア数が2倍、スレッド数が4倍に拡張したという。さらに、C86-5Gの採用により、IPC(1 クロック サイクルあたりに実行できる命令の平均数)が17%以上向上したと発表されている。ただし、HygonはC86-5Gのマイクロアーキテクチャの詳細を公開していなかった。
Hygonの初代サーバープロセッサはAMD Zen 1 IP のDhyanaアーキテクチャをベースにしていたが、C86-4G以降、独自開発のアーキテクチャを採用していた。
さらに、C86-5Gはサーバーおよびエンタープライズクラスの作業実行をサポートする豊富な機能を備えている。これには、AVX-512命令セットや、16チャネルDDR5-5600メモリのサポートが含まれている。16チャンネルのメモリをサポートすることで、Hygonの新プラットフォームは巨大なメモリ容量に対応できるようになる。
接続性に関しては、前の世代のC86-4Gモデルは、AMDの第4世代EPYC 7004(Genoa)チップと同じで、128のPCIe 5.0チャンネルを提供していた。Hygonは、C86-5GのPCIe 5.0レーン数を明らかにしていないが、Compute Express Link 2.0(CXL 2.0)をサポートすることを確認したという。これにより、インターコネクト規格の面でC86-5Gは最新のAMD EPYC 9005(Turin)やIntelの第5世代Xeon(Emerald Rapids)プロセッサーと競合することになる。

