

6月24日-中国台湾メディア『経済日報』の報道によると、供給減少の影響でDDR4の市場品価格が急騰している。わずか2週間で約50%上昇し、第2四半期(4月~6月)に入ってからの上昇率は2倍を超えた。特に23日には、16Gb容量のDDR4チップの価格が、同じく16Gb容量のDDR5チップの価格を約2倍(約100%)も上回るという事態が発生した。これはDRAM史上初めて、前世代製品の価格が最新規格を100%も上回るという「逆転現象」だ。
サムスン電子、マイクロン・テクノロジー、SKハイニックスなどの主要メーカーが、DDR5や高帯域メモリ(HBM)といったハイエンドDRAM市場に注力し、DDR4の供給を順次停止していることが原因で、今年に入ってDDR4の市場品価格は上昇を続けていた。ここ2週間で価格はさらに急騰しており、今後の契約価格も連動して上昇する見込みだ。主要メーカーが軒並み中低価格帯市場からの撤退を決めていることから、需給逼迫は今後も続くと予想される。
市場調査会社トレンドフォース(TrendForce)傘下の専門DRAM価格サイト「DRAMeXchange」が23日夜に発表した最新価格によると、DDR4 16Gb (1Gx16) 3200の市場品価格はさらに4.35%上昇し、平均価格は12米ドル(約1,716円)に達した。一方、同じ16Gb容量のDDR5 16G (2Gx8) 4800/5600の価格は6.014米ドル(約860円)であり、DDR4の価格がDDR5の約2倍となっている。2025年第1四半期最終営業日(3月末)時点では、DDR4 16Gb (1Gx16) 3200の平均市場品価格は3.95米ドル(約565円)だった。最新価格と比較すると、1四半期も経たないうちに価格は約2倍に跳ね上がった計算だ。また、DDR4 8Gb (1Gx8) 3200も1.63米ドル(約233円)から5.2米ドル(約744円)へと大幅に上昇し、上昇率は約2.2倍に迫っている。
業界関係者は、過去においても前世代DRAMチップは供給量が相対的に少ないため価格が支えられることはあったと認めつつも、今回のように同じ16Gb規格のDDR4チップの価格がDDR5の2倍にもなる事態は「歴史的瞬間」と呼ぶにふさわしく、現在のDDR4市場が深刻な供給不足に陥っており、川下メーカーが価格を問わず買いあさる熱狂が収まっていないことを如実に示していると指摘する。
今年5月下旬にDDR4価格は急速な上昇を始めたものの、当時はまだDDR5を下回っていた。しかし6月初旬にはDDR4スポット価格がDDR5を上回る「逆転現象」が発生し、市場の買い注文はさらに熱を帯びた。同容量でDDR4価格がDDR5に追いついてから、わずか約2週間でDDR4価格がDDR5の2倍になるに至った経緯は、「市場の熱狂ぶりがうかがえる」と関係者は語る。
現在、市場に残るDDR4チップ供給メーカーは、中国台湾のナンヤテクノロジー(Nanya Tech)、ウィンボンド・エレクトロニクス(Winbond Electronics)、中国本土の兆易創新(GigaDevice)などごく少数に限られている。DDR4価格の上昇は、これらの企業の業績向上に寄与する見込みだ。
『経済日報』の報道によると、ナンヤテクノロジーではDDR3とDDR4が総売上高の8割を占めており、同社がDRAM産業では異例となるDDR4の生産能力拡充に追加投資を行っているとの市場情報が流れている。これはナンヤテクノロジーが将来のDDR4における巨大なビジネスチャンスを察知したことを示している。中国台湾の大手DRAMモジュールメーカー、ADATA(威剛科技)も、大口顧客からの注文が殺到し出荷待ちの列ができている状況を踏まえ、川下メーカーによる前倒し調達の需要の高まりを受けて、第3四半期(7月~9月)のDDR4契約価格は30~40%の上昇が見込まれると予測している。
(原文:https://www.icsmart.cn/93331/)
(為替換算レート:1米ドル=143円で計算)

