
調達額49億元、中国国内最大の12インチシリコンウェハ工場「西安奕材(ESWIN)」、科創板IPO承認を取得

8月14日夜、上海証券取引所の公式サイトの情報によると、西安奕斯偉材料科技股份有限公司(ESWIN)の科創板(STAR Market)への新規上場(IPO)申請が審査を通過した。
特筆すべきは、ESWINが中国証券監督管理委員会(CSRC)が「関于深化科創板改革 服務科技創新和新質生産力発展的八条措施(科創板の改革深化及び科学技術イノベーション・新質生産力発展へのサービスのための8つの措置)」(通称「科8条」)を発表して以来、上海証券取引所が受理した初の「未収益企業」である点だ。
当時、上海証券取引所はすでに「ESWINの科創板IPO申請の受理は、資本市場が国家戦略産業の優良企業の上場・資金調達を支持し、国家のイノベーション駆動型発展戦略にサービスを提供し、科学技術の自立・自強を支援する姿勢を十分に示している。これは科創板の設立の初心と使命である」と表明していた。
資料によると、ESWINは中国国内の12インチシリコンウェハ主要企業として、中国国内主流のメモリIDMメーカーのグローバルなシリコンウェハ調達先において、調達シェア1位または2位の戦略的サプライヤーである。現在、ESWINは中国国内の主要ロジック半導体ファウンドリの大部分の主力量産プロセスプラットフォーム向けに、規格品の供給を実現している。中国国内で新設される12インチウェハ工場向けの優先サプライヤーの一つでもある。同社の製品は、NANDフラッシュ/DRAM/NORフラッシュなどのメモリチップ、CPU/GPU/スマートフォンSoC/組み込みMCUなどのロジックチップ、電源管理IC、ディスプレイドライバIC、CISなど、多様なカテゴリーのチップ製造に幅広く応用され、最終的にはスマートフォン、パーソナルコンピュータ、データセンター、IoT、スマートカーなどのエンドプロダクトに搭載される。
ESWINは、同社が自主技術の研究開発と知的財産権の保護を非常に重視しており、この分野に参入した当初から、世界トップ5メーカーが過去30年にわたって取得した半導体シリコンウェハ関連特許を包括的に分析し、差別化された技術ロードマップを策定したと説明する。現在、同社は結晶引き上げ、加工成型、研磨、洗浄、エピタキシーという5つの主要な工程プロセスにおける中核技術体系を確立している。製品の結晶欠陥制御レベル、低いワープ(反り)度、超高平坦度、超清浄度、外延膜層の形状および電気的特性などのコア指標は、すでに世界トップ5メーカーと同等の水準にある。同社の規格品は、先進プロセスロジックチップ、先進世代DRAM、2XX層NANDフラッシュ製造などに量産応用されている。さらに先進のロジックチッププロセス、先進世代DRAM、2YY層NANDフラッシュなど、より先進的なプロセス応用向けのシリコンウェハについては、現在顧客先で規格品としての検証(正片検証)が進められている。
2024年末時点で、ESWINは検証を通過した顧客が累計144社に達し、すでにユナイテッド・マイクロエレクトロニクス(UMC)、パワーチップ・セミコンダクター(PSMC)、グローバルファウンドリーズ(GLOBALFOUNDRIES)などの主要ファウンドリに量産出荷を行っている。
キャパシティの面では、ESWINの最初の中核製造拠点は西安に立地している。このプロジェクトの第一工場は2023年にフル生産(量産)に達し、今回の株式公開による資金調達を活用するプロジェクトである第二工場は2024年に正式に稼働を開始し、2026年のフル生産を計画している。
2024年の月平均出荷量と2024年末時点の生産能力規模に基づく統計では、ESWINはすでに中国本土で第1位、世界で第6位の12インチシリコンウェハメーカーであり、前述の月平均出荷量と生産能力規模は、世界の同時期シェアの約6%および7%を占めている。
2026年には、第一工場と第二工場を合わせて月産120万枚の生産能力を実現できる見込みであり、これは当時の中国本土地域における12インチシリコンウェハ需要の40%を満たすことができ、同社の世界シェアは10%を超えると予想される。
保守的な見積もりでは、ESWINは2027年に月平均約120万枚の12インチシリコンウェハ出荷を実現可能だ。そのうち、エピタキシャルウェハの販売比率は25%~35%に引き上げられ、ポリッシュドウェハ及びハイエンドテストウェハの販売比率は60%以上に引き上げられる。
今回、ESWINは科創板IPOを通じて49億元(約980億円)の資金調達を計画しており、全額を「西安奕斯偉シリコン産業基地二期プロジェクト」に充てる。ESWINは、これは同社の生産能力拡張、製品種類の最適化、技術力の強化、海外市場開拓の加速、グローバル顧客へのさらなるサービス提供、世界シェアの拡大を実現し、経営戦略目標の達成の基礎を固めるのに役立つとしている。

ESWINは、同社の株式上場は、さらなるスケールメリットの最適化、技術イテレーションの加速、新質生産力の構築、国家の重大戦略の実行、輸入代替の推進に寄与し、実体経済の発展に科学技術イノベーションの原動力を与えると述べている。
(為替換算レート:1人民元=20円で計算)
(原文:https://www.icsmart.cn/95287/)

