
200億円超!中国車載チップ企業/芯擎科技(SiEngine)、Bラウンド資金調達を完了

8月19日、中国国産車載チップ開発企業の芯擎科技(SiEngine) は、このほど規模10億元超(約200億円)のBラウンド資金調達を完了したことを正式に発表した。
昨年、芯擎科技(SiEngine)は中国国有企業構造調整基金二期(国調二期基金)など複数機関による出資を受けた基盤のもと、今回のBラウンドでは、複数の中国地方政府系基金、保険資金、銀行資金が積極的に参加したという。報道によれば、今回の資金調達は国調二期基金が筆頭出資者となり、複数の中国地方国有産業基金がそれに続き、さらに湖北省と山東省のAIC(資産投資公司)初案件としての出資、中央企業系保険資金である太平金控(Taiping Financial Holdings)の戦略的出資の獲得にも成功したという。これにより、同社は国家科技金融改革試点のモデル受益企業の仲間入りを果たし、「科技-産業-金融」という国家レベルの循環に組み込まれることになった。また、より多くの「忍耐強い資本(ペイシェントキャピタル)」の加わることは、芯擎科技(SiEngine)の商業化能力の持続可能性と堅牢性を際立たせている。
同社の創業者で代表取締役兼CEOの汪凱(ワン・カイ)博士は、「今回の資金調達の成功は、出資者が当社の技術力と発展の将来性に対して高い評価を示したもので、会社の長期的な計画に新たな活力を注いた。今後も芯擎科技(SiEngine)は、技術革新と市場開拓という二つの強みを維持し、中国の自動車のスマート化を推進し続けていく」と語った。
芯擎科技(SiEngine)は設立から約6年で、自動車産業チェーンの川上・川下、集積回路の全産業チェーン、多数の中国地方政府の支援を背景に、多角的な協力体制を構築し、産業生態系と発展の枠組みを確立している。
2021年、同社は中国国産初の7ナノメートル車載用スマートコクピットチップ「龍鷹一号(Longying)」を発表した。現在、このチップは中国国内外の数十の主力車種に採用または採用が決定されており、一汽紅旗(Hong Qi)の天工シリーズ、吉利(Geely)のLynk & Coシリーズ、銀河(Galaxy)シリーズ、ドイツ・フォルクスワーゲンの欧州及び南北アメリカ向け車種、その他有名な自動車メーカーが近く発表予定の主力車種などに採用されている。
2024年には、同社は全シーン対応の高性能運転支援チップ「星辰一号」 を発表した。これは国際的な先進製品と直接競合する性能を実現し、CPU性能、AI演算能力、ISP処理能力、NPUなどの主要指標で全面的な向上を果たした。

先日終了した2025香港オートサロンでは、汪博士は、芯擎科技(SiEngine)が新型コクピットチップ「龍鷹二号Ultra」と「龍鷹二号Lite」を開発中していると明らかにした。
芯擎科技(SiEngine)は「龍鷹」シリーズのコクピットチップ、「星辰」シリーズの高性能運転支援チップ、そしてAIアクセラレーションチップを基盤に、エコシステムパートナー向けに数多くのカスタマイズソリューションを構築でき、さらに全シーン対応エコシステムプラットフォームを開放する。また、同社はチップの基本性能、オペレーティングシステム、システムソフトウェア、ミドルウェア、アルゴリズムライブラリ、AIツールチェーン、エコシステムソリューションなど多方面から支援し、アルゴリズム開発の一元化とエンドツーエンドの大規模モデル展開を実現する。
自動車情報サイト・Gasgooのデータによると、芯擎科技(SiEngine)は2024年に中国国産スマートコクピットチップの市場シェアで第1位となった。さらに、同社は中国国内でスマートコクピットとスマート運転の主要SoCを同時にカバーしている数少ないサプライヤーだという。
芯擎科技(SiEngine)は「大生態」という開放的な協力モデルを堅持し、常に第二の成長曲線を模索・計画しており、エンボディードAI、低空経済、エッジコンピューティングなどの分野で力強い上昇勢いを示している。今年の上海国際モーターショーでは、「龍鷹一号」産業用チップを搭載したロボットが大きな注目を集めた。
汪博士は「世界のスマートカーの発展は目覚ましく、間もなくトーナメントの段階に入る。SiEngineはすでに堅実な技術の蓄積と市場基盤を築いており、国際と中国国内市場の双方の後押しを受け、新たな資金調達後も開発投資を強化し、競争優位性を持続的に拡大し、より多くの製品に優れた『中国製チップ』を採用できるよう努めていく」と述べている。
(為替換算レート:1人民元=20円で計算)
(原文:https://www.icsmart.cn/95439/)

