

9月16日夜、中国中央テレビ(CCTV)の『ニュース聯播』番組は、「中国聯通三江源グリーン電力コンピューティングセンター事業プロジェクトの建設成果」を報じ、その中でアリババグループ傘下の半導体企業「平頭哥半導体(T-Head)」が最新開発したAI向けPPU(Parallel Processing Unit)を公開した。その主要パラメータ指標は全てNVIDIA製A800を上回り、H20に相当する水準であると伝えられた。
同報道では、アリババ傘下の平頭哥半導体(T-Head)をはじめ、沐曦股份(MetaX)、摩爾線程(Moore Thread)、壁仞科技(Biren Technology)、中昊芯英(Zhonghao Xinying)、太初元碁(Tecorigin)、燧原科技(Enflame)などの中国国産AIチップ企業との契約締結済み、または契約予定の状況が紹介された。
このうち、契約が確定しているプロジェクトは以下の通り:
アリクラウド(Alicloud):合計1024台の設備、16384枚のT-Head製コンピュートカード、1945PFLOPSの処理能力を持つ;
中国科学院:合計512台の設備、4096枚の沐曦製コンピュートカード、984PFLOPSの処理能力を持つ;
北京京儀(Beijing JingYiAutomation Equipment):合計83台の設備、1328枚の壁仞科技製コンピュートカード、450PFLOPSの処理能力を持つ;
中昊芯英:合計128台の設備、200PFLOPSの処理能力を持つ;
契約済みプロジェクトの合計は、設備1747台、コンピュートカード22832枚、総処理能力は3479PFLOPSに達する。
さらに、契約予定プロジェクトの総処理能力は2002PFLOPSに達し、太初元碁、燧原科技、摩爾線程のコンピュートカードが含まれる。
また、CCTVが公開した「国産カードとNVIDIA製カードの主要パラメータ比較」図面によれば、T-Head社PPUのメモリ(VRAM)は96GBのHBM2eで、NVIDIA A800の80GB HBM2eを上回り、NVIDIA H20のメモリ容量と一致する。ただし、H20が搭載するのは次世代のHBM3であり、こちらが一世代進んでいる。チップ間インターフェース帯域幅は700GB/sと高く、A800の400GB/sを上回るが、H20よりはわずかに低い。インターフェースはPCIe 5.0×15をサポートし、A800のPCIe 4.0×16より優れ、H20と同一である。消費電力は400WでNVIDIA A800と同水準を維持し、H20の550Wより低い。これらの指標から言うと、T-Head社PPUは他の中国国産AIチップと比べても優れている。

ただし、T-Head社PPUの具体的な計算性能(演算能力、TFLOPS値など)については、CCTVの報道では明らかになっておらず、H20をやや下回る可能性があると推測される。アリババの自社研究PPUチップが軽量AIモデルの訓練に応用されているとの報道が事実であれば、その総合性能がNVIDIA H20の一部を代替できる水準に達していることを十分に示していると言える。
実は、今年8月末の時点で『ウォール・ストリート・ジャーナル』紙は、アリババがNVIDIAの中国市場における空白を埋める意図で、新しいAI向けPPUチップを開発中であると報じていた。このチップはテスト段階にあり、より広範なAI推論タスクを主な対象とし、NVIDIAのアーキテクチャとの互換性を持つとされていた。
最近の報道によれば、アリババは今年初め以降、自社開発のPPUチップを軽量AIモデルの訓練に適用し、NVIDIAのGPUチップの一部を代替しているという。
(原文:https://www.icsmart.cn/96434/)

