

1月26日、中国国産AI大規模モデル企業の階躍星辰(StepFun)は、50億人民元(約1100億円)超のB+ラウンド資金調達を完了したと発表した。これは過去12か月間における中国の大規模モデル分野での単一取引最高額記録を更新した。
このラウンドの資金調達に参加した機関には、上海国投先導私募基金管理有限公司、国寿股権投資有限公司、浦東創投(Shanghai Pudong Kechuang Investment Management Co.,Ltd)、上海徐匯資本投資有限公司、無錫市梁溪天使基金、厦門国貿股份有限公司(Xiamen ITG Group Corp., Ltd)、華勤技術(HUAQIN TECHNOLOGY CO., LTD)などの産業投資家が含まれ、テンセント、啓明信息(Qiming Information Technology Co.,Ltd)、五源(5Y Capital)などの既存株主もさらに出資を続けた。
関係者によると、今回の調達資金は基礎AIモデルの研究開発、世界トップレベルの基盤モデルの構築、「AI+端末」戦略の加速的実現に用いられるという。
同時に、階躍星辰(StepFun)は、印奇(イン・キー)氏が正式に同社の代表取締役に就任し、全体の戦略的ペースと技術的方向性の策定を担当すると発表した。印奇氏は長年にわたり人工知能分野に深く携わり、技術進化、ビジネス判断、組織構築などにおいて豊富な経験を有している。
印氏は、同社CEOの姜大昕(ジャン・ダイシン)氏、最高科学責任者の張祥雨(チョウ・シャンユー)氏、CTOの朱亦博(シユウ・イーボウ)氏と共に中核経営チームを構成する。同社は、独自のモデルアルゴリズムとシステム能力に支えられ、階躍星辰(StepFun)は言語基盤モデル、マルチモーダルモデル、端末・クラウド連携モデルにおいて世界をリードする水準に到達したと説明した。同時に、自動車、スマートフォン及びウェアラブル、人型ロボットなどのシナリオを中心に、「AI+端末」の商業化システムの構築を加速している。「基礎大規模モデル」と「AI+端末」は同社が長期にわたり固く堅持する戦略的選択だ。印奇の社長就任は、階躍星辰(StepFun)が次の段階へ進むために、より強力な牽引力と確実性を提供する。
印氏は同時に千里科技の代表取締役も兼任しており、人工知能と自動車シナリオの融合において豊富な実践経験を持つ。階躍星辰(StepFun)と千里科技は協力を深化させ、「AI+端末」戦略の実現を共同で推進していく。
公開情報によると、階躍星辰(StepFun)は2023年4月に設立された業界をリードする汎用大規模モデルスタートアップ企業で、人工知能分野のトップ人材を集めている。現在にはStepシリーズの汎用大規模モデルマトリックスをリリースしており、言語、マルチモーダルから推論に至るまでの包括的な能力をカバーし、開発者向けに業界をリードする複数のマルチモーダル大規模モデルを継続的にオープンソース化している。
現在、階躍星辰(StepFun)は3世代の基礎大規模モデルをリリースしており、そのうちStep 3は推論効率において業界新高を達成した。同社はまた、全モダリティ(音声、画像など)と端末・クラウド連携の二つの方向にも注力している。2025年12月には、業界初の展開可能なGUIオープンソースモデルを発表し、端末・クラウド連携ソリューションによりスマートフォン、車、コンピュータなど多端末への展開をサポートした。2026年1月には、音声モデルStep Audio R1.1がArtificial Analysisの権威あるランキングで首位を獲得した。
関係者によると、国内のトップスマートフォンブランドの60%が既に階躍星辰(StepFun)と深い協力関係を結んでおり、モデルの搭載端末数は4200万台を超え、1日あたりのサービス利用者数は約2000万人に上るという。同時に、階躍星辰(StepFun)が千里科技(Chongqing Afari Technology Co., Ltd.)、吉利(GEELY)と共同で提供した、エンドツーエンド音声モデルを搭載したAgentOSスマートコックピットは、量産モデルである吉利銀河M9(GEELY GALAXY M9)が発売から3か月で販売台数が約4万台に迫り、既に海外市場に進出している。今年中に階躍星辰(StepFun)の大規模モデルが100万台超の車両に「搭載」されると予想されている。
今回の印氏の階躍星辰(StepFun)へ参画は、垂直分野に特化した「AI+車」の実践者から、より基盤的で汎用的な人工知能基礎大規模モデルの戦略策定者へと歩みを進めることを示している。
(為替換算レート:1人民元=22円で計算)
(原文:https://www.icsmart.cn/101220/)

