
2月21日のニュースによると、MediaTek(聯発科)は2月初旬の決算説明会でASIC事業の収益目標を発表し、複数の投資機関は同社がGoogleのTPUカスタム受注を獲得したと見なし、MediaTekの2027年の利益予測と株価目標を引き上げている。

MediaTekの副会長である蔡力行(ツァイ・リーシン)氏は先の決算説明会で、「2026年は携帯電話業界にとって厳しい年になるが、ASIC事業には非常に自信を持っている」と述べ、「2026年にデータセンターASICの収益が10億ドル(約155億円)を超え、2027年には数十億ドルに達する」との見通しを示した。この楽観的な予測に基づき、2027年にはMediaTekのASIC市場シェアが15%に達する可能性があり、MediaTek全体の収益に占める割合は20%となり、同社の第2の収益源になると見られている。
AI需要の持続的な拡大に伴い、各投資顧問会社はMediaTekの長期的な成長力に期待を寄せている。凱基投顧(KGI Financial Holding Co., Ltd)はMediaTekの決算説明会後に「2027年にはモバイル事業の売上比率が初めて50%を下回る可能性があり、これはビジネスモデルと顧客構造の重要な転換を示す」と分析した。
その他の投資顧問会社もMediaTekの2027年の利益予測を相次いで上方修正しており、例えば高盛集団(The Goldman Sachs Group, Inc)と元大銀行(Yuanta Commercial Bank Co., Ltd)はMediaTekの目標株価を2,000新台湾ドル(約10,000円)以上に引き上げている。外資系機関のAletheia Capitalは、「MediaTekは2027年までに、当初2028年のASIC売り上げ売上高目標を達成する見込み」とし、目標株価を2,500新台湾ドル(約1.25万円)に設定した。
広発証券(GF Holdings Corporation Limited)は、MediaTekがASIC収益を上方修正したのは、主に受注したGoogleのTPUカスタムサービスの大型受注によるものだと分析している。将来的には、MediaTekがMetaのカスタムチップ受注を獲得する可能性もある。
関連報道によると、MediaTekはすでにGoogleの第8世代TPU(TPUv8x)の設計に参入しており、2026年第4四半期から収益に貢献する見込みだ。しかし、蔡氏は決算説明会で「後続プロジェクトの収益は2028年から貢献する見込み」と明らかにした。市場分析ではこれを、MediaTekがGoogleの「第8世代アップグレード版AIチップ」(TPUv8e)の受注を獲得したことを示唆していると分析している。
TPUチップ設計の協力では、主にGoogleが計算ユニット(Compute Die)の設計と高帯域メモリ(HBM)の調達を担当し、MediaTekが入出力ユニット(I/O Die)の設計、ウェハーの調達、および後工程のパッケージング統合を担当する。
ある業界アナリストは、MediaTekとGoogleはすでに毎秒224Gの伝送速度に対応するSerDesで協力しており、TPUv8xではさらに336G SerDesへのアップグレードが必要になると指摘している。
(原文:https://www.icsmart.cn/101954/)

