
TrendForceが発表した最新のAIサーバー産業調査報告書によると、AIアプリケーションの導入とアップグレードを加速するため、世界のクラウドサービスプロバイダー(CSP)はAIサーバーおよび関連インフラへの投資を継続的に強化しており、2026年には主要8社のクラウドサービスプロバイダー(CSP)の合計資本支出が7,100億ドル(約110兆500億円)を超え、前年比約61%の大幅増が見込まれる。これらのCSPベンダーは、NVIDIAやAMDのGPUソリューションを継続的に調達する一方、AIデータセンター向けのASICソリューションの導入も拡大しており、各種AIアプリケーションサービスの適用性とデータセンター構築のコスト効率を確保している。

この8社のCSPには、米国のGoogle、AWS、Meta、Microsoft、Oracle、および中国系のTencent (テンセント)、Alibaba(アリババ)、Baidu(バイドゥ)が含まれる。
中国系CSPの動向を分析すると、ByteDance(バイトダンス)は2026年の資本支出詳細を公表していないものの、TrendForceはその資金の半分以上がAIチップ関連調達に充てられると予測している。NVIDIAのH200はバイトダンスのAIサーバーにおける主要ソリューションとなる見込みだが、今後の米国・中国における審査状況次第となる。バイトダンスは同時に中国国産AIチップの導入を拡大しており、主にCambriconなどのソリューションを採用している。
TencentはNVIDIAなどのGPUソリューションを調達してクラウド・生成AI需要を支えると同時に、現地企業と協力してASIC自主ソリューションを開発している。ネットワーク通信アプリケーション、データセンターインフラ、オンラインAIアプリケーションサービスなどのシナリオに焦点を当て、計算リソースの分散化とシステム統合の柔軟性向上を図っている。
アリババとバイドゥはいずれもASIC AIチップの自社開発を積極的に推進している。アリババ傘下の平頭哥(T-Head)やアリクラウド事業部は、パブリッククラウドやその他のオンラインサービス向けAIアプリケーションインフラを提供し、Qwen(通義千問)LLMやアプリソフトウェアなどを開発中。また、自社クラウド、企業ユーザー、消費者ユーザー向けにも展開している。バイドゥは2026年以降に新たなソリューション「Kunlun」を順次導入する計画で、大規模AIトレーニングやAI推論アプリケーションをターゲットとし、AIサーバークラスター「スーパーノード天池シリーズ」の開発も試みている。これにより数百個のAIチップを接続し、AIシステム全体の演算能力を強化すると見込まれる。
(原文:https://www.icsmart.cn/102072/)
(為替換算レート:1米ドル=155円で計算)

