
中国AI企業「燧原科技(Enflame)」、IPO登録申請が承認

2026年7月9日夜、中国証券監督管理委員会(証監会)(CSRC)は、中国国産AIチップメーカーである上海燧原科技股份有限公司(Enflame)の科創板における初回公開株発行(IPO)の登録を承認する決定を発表した。
これに先立ち、燧原科技は6月15日に上海証券取引所(SSE)の上場審査委員会の審議を通過し、6月18日に登録稿の目論見書を提出していた。
目論見書によると、2023年、2024年、2025年期間の燧原科技の営業収入はそれぞれ3.01億元(約69.23億円)、7.22億元(約166.06億円)、9.90億元(約227.7億円)で、累計営業収入は約20.14億元(約463.22億円)であった。純利益はそれぞれ-16.65億元(約382.95億円)、-15.10億元(約347.3億円)、-11.64億元(約267.72億円)で、累積純損失は約43.39億元(約997.97億円)でだった。非経常損益を除いた純利益はそれぞれ-15.67億元(約360.41億円)、-15.03億元(約345.69億円)、-11.97億元(約275.31億円)で、損益通算の結果残った赤字は約42.67億元(約981.41億円)となり、まだ黒字化には至っていない。2025年末時点で、同社の連結ベースの未処分剰余金(処理損失金)は44.41億元(約1021.43億円)に達した。
2026年第1四半期の売上高は2億8699万3300元(約66.01億円)で、前年同期比1,474.85%の急増となった。純利益および親会社株主に帰属する純利益はいずれも-4億4434万4100元(約102.2億円)で、前年同期比38.04%の減少となった。
燧原科技は、2026年上半期の売上高が約10.6億元(約243.8億円)から11.5億元(約264.5億円)となり、前年同期比で256.68%から289.13%の急増を見込んでいる。純利益は-6.08億元(約139.84億円)から5.77億元(約132.71億円)と予想され、前年同期比で2.51%から7.48%の変動となる見込みだ。
今回の科創板IPOで燧原科技は60億元(約1,380憶円)の資金調達を計画しており、主に第5世代AIチップシリーズ製品および第6世代AIチップシリーズ製品の研究開発・産業化プロジェクト、ならびに先端AIソフトウェア・ハードウェア協調イノベーションプロジェクトに充当される。これにより、同社のコア製品の持続的なアップデートやサプライチェーンの安定性確保が一層促進され、経営戦略目標の達成に向けた基盤を築くことに寄与する。
注目すべきは、テンセント・テクノロジーが燧原科技の19.9493%の株式を保有し筆頭株主となっている点で、2025年にはテンセント向け売上高の割合が83.79%にまで急上昇した。この単一顧客への高い依存というリスクは、かつて上場審査委員会でも重要な懸念事項として指摘されていた。
(為替換算レート:1人民元=23円で計算)
(原文:https://www.icsmart.cn/107344/)

