
ファーウェイのスマホ機種「Mate60」がここ2週間あまり、中国国内だけでなく世界的なヒット商品になっている。
Mate60は今回、アップルのiPhone15に先駆けて発売されたことで、ファーウェイにとってアメリカの包囲網脱却を果たす画期的な商品となる可能性もはらんでいる。
公式サイトでは、Mate60Proの販売台数は発売から1週間弱で80万台以上であり、トータルの販売台数は前シリーズのMate30を超え、Mateシリーズで最高となる2000万台以上に達するものと見られている。
アナリストの郭銘錤氏も1500万台以上売れると見ており、サプライチェーンが追い付けばMate60シリーズは再び脚光を浴びることにもなりそうだ。
この売れ行きによって、スマホ市場全体や産業チェーンへのドミノ効果がみられる。 まずあおりを食ったのがiPhone15で、今年の注文台数はiPhone14シリーズに比べて1000万台も減ったと伝えられた。 次に、他の機種も売れなくなってしまい、台湾の半導体メーカー・メディアテックのシリコンウェハーが1000万枚も注文キャンセルしたとも伝えられた。
また同じく資本市場も揺れ動いている。中国のチップメーカーの値上げを受け、アメリカ東部時間の9月6日にアップルの株価が3.58%下落し、時価総額が1日で1062億ドル減った。 アップルやメディアテックのほか、これまでファーウェイのスマホに4Gチップを供給していたクアルコムも影響を受けている。

ファーウェイが今回、「Kirinチップ」を採用したことでクアルコムのチップの販売数が落ちこみ、最新の情報では出荷数量が2000万個減ったという。
こうしたクアルコムとメディアテックのキャンセルにより、TSMCの先端型ウェハーの生産量も10万枚減ることになりそうである。 逆にSMICは恩恵を蒙り、さらに世界の5G用無線周波数チップの構成なども変化が生じるだろう。 すなわち、ファーウェイ?Mate60の発売で、アップル、クアルコム、メディアテック、TSMCがダメージを受け、産業チェーン全体に影響が生じる模様である。

