

4月21日-AFP通信によると、最近トランプ米大統領政権が中国向けの AI チップ輸出規制を強化したことを巡り、J. Gold Associates のアナリストであるジャック・ゴールド(Jack・Gold)氏が「中国半導体産業の自立を後押しする結果になる」と指摘した。
ジャック・ゴールド氏はAFPの取材に対し、「中国が競争力を獲得すれば世界的な販売網を構築し、米国メーカーは失った市場シェアを取り戻せなくなる」と懸念を示した。
最近、米AIチップ大手であるNvidiaのH20とAMDのMI308は、いずれも米政府によって中国への輸出が制限され、両社の中国ビジネスに悪影響を及ぼした。 先日Nvidiaは、H20の輸出禁止措置の影響を受け、すでに55億ドル(約7,865億円)の損失を計上したと発表した。 また、AMDの損失は8億ドル(約1,144億円)に上ると見られている。
独立系アナリストのロブ・エンダール(Rob・Enderle)氏は、NvidiaやAMDといったアメリカのチップメーカーがAIチップを中国に輸出できなくなったことで、ファーウェイを筆頭とする中国のチップメーカーが市場の主導権を握るための取組みを強化する可能性があると予測した。
エンダール氏は、米国が輸出規制を強化したことについて「これは中国にとって天から降る贈り物だ。なぜなら、中国は自らのマイクロプロセッサ業務を力強く発展させている最中だ。これは、米国がマイクロプロセッサと GPU のリーダーシップを急速に手放す形となるだろう」と述べた。
ジャック・ゴールド氏は、中国本土政府にはチップ産業を発展させるための豊富な資源と動機を有していると述べた。 彼は、ドナルド・トランプ米大統領は 「いじめ」のような手段で目標を達成できると考えているかもしれないが、「グローバル経済はそう簡単なものではない」と強調した。
それどころかジャック・ゴールド氏は、米トランプ政権の関税は逆に同盟国を疎外し、それらを中国のチップ購入に動機付ける結果となるだろうと述べた。
エンダール氏はまた、「全体的に、これは米国企業の競合能力に真の問題をもたらすだろう」と結論付けた。
(為替換算レート:1米ドル=143円で計算)

