

2025年5月16日、テンセントホールディングスの2025年度第1四半期決算説明会で、劉熾平総裁が投資家に対し「当社は非常に強力なGPU在庫を保有しており、米国のAIチップ輸出規制が製品開発・上市計画に影響を与える心配はない」と明言した。
UBSアナリストKevin Fong氏がハイエンドGPU供給に関する質問を投げかけると、劉氏は「現在のGPU状況は流動的だが、幸いなことに当社は事前にかなりの量のチップを確保済みで、AI戦略推進に極めて有効だ」と回答した。
さらに劉氏は「テンセントは米国テック企業の教条——大規模計算モデルのスケーリング法則(Scaling Law)から脱却しつつある」と強調。小規模計算処理クラスターでも優れた効果を達成できる戦略転換により、「現有のハイエンドAIチップで数世代にわたるモデルトレーニングを支えるのに十分な供給量を確保している」と述べた。
ソフトウェア面では、テンセントは自社業務向けに最適化を推進。劉氏は「AI推論効率を2倍向上させ、実質的にGPU容量を倍増させることに相当する効果を目指す」と説明。
加えてテンセントエンジニアリングチームは、ASICやGPUを含む他種類のAIアクセラレーターを評価中だと表明。「中国国内で調達可能、あるいは合法輸入が継続できる製品であれば積極検討する」とし、「洋製GPUへの依存を脱却しつつ、拡大するAI推論需要に対応する多様な手段を有している」と断言した。
GPUは現在のAI産業の生命線と位置付けられ、米国と同盟国は最先端GPUの中国流入を阻止し、AI技術強化による「米国AI優位性の脅威」を封じ込めようとしている。
しかしこれらの貿易制裁と輸出規制は逆効果を生み出し、中国は既に西洋技術に代替可能な独自のハード/ソフト体系を構築してあるようだ。劉総裁の楽観的な見解が示す通り、中国本土のAI産業は持続的に発展を続けている。

