

5月19日、シャオミ(Xiaomi )の会長兼CEOである雷軍(レイ・ジュン)氏は中国のSNS「Weibo(ウェイボー)」で、5月22日19時から「新たな出発点」をテーマにしたシャオミの戦略的な新製品発表会を開催すると発表した。同イベントではスマートフォン向けフラッグシップSoCチップ「玄戒O1」を正式発表するほか、Xiaomi 15S Pro、Xiaomiタブレット7 Ultra、初代のSUV電気自動車「Xiaomi YU7」などが披露される予定だ。この中、Xiaomi 15S Proには玄戒O1を初搭載すると言われている。
同日、雷氏は個人WeChatの公式アカウントで「雷軍:Xiaomi 玄戒O1、3nmフラッグシッププロセッサーで第一陣営入りを目指す」と題した記事を公開した。玄戒O1が3nmプロセスを採用することを正式に発表したとともに、シャオミの独自チップ開発の歩みを紹介した。
記事ではまず2017年に挫折した初代の独自開発SoC「澎湃S1」を回顧した。2014年9月にプロジェクトを立ち上げたものの、様々な要因で壁にぶつかり、大規模チップ開発を一時停止した。代わりに急速充電チップやバッテリー管理チップ、イメージセンサー、アンテナ強化チップなどの「小型チップ」開発で技術を蓄積している経緯を説明した。
2021年初、シャオミは電気自動車事業に参入すると同時に、スマートフォンSoCの大型チップ開発を再開したことを明らかにした。
玄戒プロジェクトは当初から「最先端プロセス技術、フラッグシップのトランジスタ、性能と省電力性が高い」というの目標に設定した。これを実現するため「最低10年間で500億元(約1兆円)を投資する長期計画」を策定したという。
雷氏が発表したデータによると、2024年4月時点で玄戒チップ開発の累計投資額は135億元(約2700億円)を突破した。開発チームは2500人規模に拡大し、今年度の開発投資額は60億元(約1200億円)以上を見込んでいる。
雷氏は「ついに、玄戒O1は第二世代3nmプロセスを採用し、フラッグシップ体験の第一陣入りを目指す」と表明した。一方で「11年間のチップ開発を経たが、競合他社の蓄積と比べればまだスタートラインに立ったばかりで、ハードコア・テクノロジーを突破する核心戦略として、シャオミはチップ開発に全力を尽くす」と強調した。
2017年に澎湃S1を発表した時に雷軍氏が言ったように、チップ開発は10億元(約200億円)がスタートラインで、10年かかっても成功は保証されない。玄戒O1の登場はシャオミのチップ開発における新たな出発点だ。
(為替換算レート:1元=20円で計算)

