
5月16日、中国GPUメーカーの砺算科技(Lisuantech)がTrueGPUアーキテクチャの設計を完了し、同アーキテクチャをベースとした第一世代GPUシリーズの開発に成功したと発表した。業界の最新情報によると、同社初の6nm高性能GPUチップ「G100」がパッケージングを完了した後、わずか24時間以内に主要機能のテストに成功した。

このGPUチップは主要なグラフィックスAPIをサポートし、高い演算能力や大容量ビデオメモリ、低消費電力という特徴を備え、ゲーム、スマートカーなど幅広い分野での応用が期待されているという。
5月26日夜、親会社の東芯半導体(Dosilicon)は「2025年5月26日、上海の砺算科技(Lisuantech)から「G100チップ進捗に関する通知書を受領した」と発表した。主な内容は以下の通り:「2025年5月24日、砺算科技(Lisuantech)は初回パッケージング完了したG100チップを受領し、直ちに機能テストを開始する。2025年5月25日、G100チップは主要機能テストを完了し、現時点で結果は予想通りで、詳細な性能テストと最適化を継続している」という。
砺算科技(Lisuantech)のGPUは独自開発のTrueGPUアーキテクチャを採用しているという。これは、次世代高性能グラフィックスレンダリングとAI応用普及化のニーズに対応するGPUアーキテクチャだ。
同社は「GPUアーキテクチャの独自開発は極めて困難だったが、完全知的財権を持つTrueGPUの開発に成功した。これにより、中国国内初の高性能グラフィックスレンダリングGPUを実現し、AI大規模モデルの普及を支援する」と表示した。
同社のアーキテクチャ設計責任者Carl氏は「TrueGPUアーキテクチャの革新性は、グラフィックスとAI機能を統合するだけでなく、高性能コンピューティング・ユニットとマルチタスク機能によって、複雑なアプリケーションのシナリオでチップの効率的なパフォーマンスを保証することだ。unified shader+tensor engineを中核とした設計により、AIエコシステムとの互換性を強化し、複雑なタスク処理能力を飛躍的に向上させた」と公式WeChat記事で解説した。
具体的なグラフィックス性能について、このGPUチップは4K高フレームレートの3Aゲームやプロ向けデザインソフトにも対応できるという。DirectX12.2、Vulkan1.3、OpenGL4.6、OpenCL3.0など主要APIをネイティブサポートし、既存エコシステムとシームレスに連携できる。
AI性能面では、このGPUチップは市販AIPCの数倍の演算能力を保有している。CopilotやRAG、CodingなどのAIエージェントに関わらず、高精度な計算タスクを高速処理できるという。さらに、一般ユーザーがPC上でAIを使いやすくするため、互換性と移植性の問題を考慮し、ユーザーがシームレスにタスク移行を完了できるようにしている。将来的には、中国国内AI大規模モデルは砺算科技(Lisuantech)のISAで最適化を完了し、エコシステムを充実させることができると期待している。
関係者によると、このGPUの性能はNVIDIA RTX4060シリーズに匹敵する。これにより、中国国産GPUがハイエンド消費者市場で国際メーカーと競争可能になり、海外メーカーの長年の独占構造打破が期待される。
砺算科技(Lisuantech)のGPUチップはすでに複数の主要クライアントから関心を集め、1億元を超える予約注文を獲得したという。
砺算科技(Lisuantech)は2021年設立の中国チップ設計企業で、スケーラブルなグラフィックレンダリング技術の開発に注力している。独自のアーキテクチャによる国際一流企業に匹敵するGPU製品の開発を目指しているという。中国初の6nm GPUとして2023年の市場投入を計画していたが、2023年6月には給与未払いと人材流出が表面化された。2024年5月には「3億元の資金を消失し、破産寸前」という報道が流れた。2024年8月には東芯半導体(Dosilicon)が2億元を出資して500万元の資本増強を行い、危機から同社を救済した。
砺算科技(Lisuantech)のチップ開発の成功は、東芯半導体(Dosilicon)の自主研究と予備プロジェクトの技術戦略の正しさを証明し、今後の半導体産業協業発展に期待が集まっている。今後、両社はチップの研究開発、エコロジー建設などでも協力を深め、協力して中国半導体産業を推進するという。

