

6月18日、市場調査会社IDCが発表した「世界スマートグラス市場四半期トラッキングレポート」によると、2025年第1四半期(Q1)の世界スマートグラス(Smart Eyewear)市場出荷台数は148.7万台で、前年同期比82.3%増加した。この中、世界のオーディオグラスグラス市場が83.1万台(前年比219.5%増)、AR/VR市場が65.6万台(前年比18.1%増)となった。世界スマートグラス市場ではMetaが主要プレイヤーで、米国市場に加え西欧市場でも重点的な展開を開始している。
中国市場では、2025年Q1のスマートグラス出荷台数が49.4万台で、前年比116.1%増となった。この中、オーディオグラス市場は35.9万台(前年比197.4%増)だ。中国スマートグラス市場は現在もオーディオグラス製品が主流で、主要プレイヤーにはXiaomi(小米)、Huawei(華為)、J-Hoop(界環)などが名を連ねる。第1四半期にはRayneo(雷鳥)の新型モデル「V3」が発売され、オーディオグラス市場の成長を大きく牽引したという。その他、AR/VR市場の出荷台数は13.5万台で、前年比25.2%増となり、主要プレイヤーはPico、Xreal、Rayneo、Inmoなどの企業だ。ここ2四半期で中国AR/VR市場の重心はAR&ER市場に移行しつつあり、第1四半期のAR&ER市場出荷台数は8万6,000台(シェア63.8%)、前年同期比64.0%増となった。その中、Xreal、Rayneo、MEIZUが市場成長を共同で推進したという。
2025年の世界スマートグラス市場出荷台数は1,451.8万台で、前年比42.5%増だと予測されている。その中、オーディオグラス市場が882.8万台(前年同期比225.6%増加)、AR/VRデバイスが569万台(前年同期比23.9%減少)となる見込みだ。AR/VR市場の減少は主にMR(複合現実)市場の影響によるもので、主要メーカーの延期で一部の出荷が2025年から2026年に繰り越される見通しだ。
中国市場では2025年でスマートグラス出荷台数290.7万台で、前年比121.1%増を予測している。この中、オーディオグラスは216万5,000台(前年同期比178.4%増)、AR/VRデバイスは74.2万台(前年同期比38.1%増)と見込まれる。
IDC Chinaの潘雪菲(パン・シュエフェイ)氏は、Metaの世界市場における拡大が加速しているのに対し、2025年の中国におけるオーディオグラス市場の発展はやや慎重な姿勢が見られるとの見解を示した。下半期に大手メーカーが相次いで参入するものの、全体は安定を維持しながら進めている。中国市場では、オーディオグラスとAI大規模モデル及びソフトウェアエコシステムとの適合性や連携については、さらなる探求が待たれる状態だという。
また、IDC Chinaの叶青清(イエ・チンシン)氏は、2025年は中国のAR/VR市場にとって極めて重要な転換点になると指摘する。市場競争はますます激化し、メーカーの実力が急速に変化している。この重要な時期にいかに先を見据えた製品計画を立て、市場の変化に素早く対応して戦略を調整できるかが、AR/VRメーカーが初期段階で市場シェアを獲得できるかを決する勝負どころになる。
(原文:https://www.icsmart.cn/93151/)

