
中国半導体メーカー「長江存儲(YMTC)」、第三期プロジェクトが間もなく始動か 資本金は約4,144億円

9月8日、長存三期(武漢)集積回路有限責任公司(以下「長存三期」)が9月5日に設立され、資本金は207.2億元(約4,144億円)で、大株主は長江存儲科技有限責任公司(YMTC)(以下「長江存儲(YMTC)」)、法定代表者は長江存儲(YMTC)の陳南翔(チン・ナンシャン)会長であることが明らかになった。
企業情報検索プラットフォーム「企査査」のデータによると、長存三期の経営範囲は、集積回路の製造、集積回路の販売、集積回路の設計、集積回路チップおよび製品の販売などを含む。
株主情報によると、長存三期の出資比率は長江存儲(YMTC)が50.19%、湖北長晟三期投資発展有限責任公司が49.81%を占めている。湖北長晟三期投資発展有限責任公司は湖北省の国有資本系企業で、この背景は新会社に堅固な資本と政策支援を提供している。
公開情報によると、長江存儲(YMTC)は2016年7月に設立され、中国国内で3D NANDフラッシュメモリおよびメモリソリューションに特化したリーディングカンパニーだという。同社は、3D NANDフラッシュメモリ、組み込みストレージ、ポータブルHDD、SSDを含む多様な製品を提供しているだけでなく、2021年には唯一の小売ストレージブランド「致態)の立ち上げに成功した。
技術面では、2017年10月、長江存儲(YMTC)は自主開発と国際協力の組み合わせにより、中国初の3D NANDフラッシュメモリの設計・製造に成功した。2019年9月には、同社が独自開発したXtacking®アーキテクチャを搭載した第2世代TLC 3D NANDフラッシュメモリの量産を正式に開始した。2020年4月、YMTC社は第3世代TLC/QLC2製品の開発成功を発表した。このうち、X2-6070モデルは初の第3世代QLCフラッシュメモリとして、当時発表時点で業界最高のI/O速度、最高レベルの記憶密度及び単体容量を実現した。2022年、米国が長江存儲(YMTC)を制裁対象とし、先進的な半導体装置の対中輸出を制限したにもかかわらず、2023年に同社はXtacking 4.0技術により232層以上の3D NANDフラッシュメモリの開発に成功した。現在、技術面ではサムスン、SKハイニックス、マイクロンなどの一流NAND技術メーカーと同等のレベルに達しており、革新的なXtackingアーキテクチャによりストレージ密度の優位性を維持し続けている。
情報によると、長江存儲(YMTC)は中国武漢、北京などに研究開発センターを設置し、全世界で従業員は12,000人以上、そのうち研究開発・エンジニアリング技術者は7,000人以上を占めている。
今回の長存三期(武漢)集積回路有限責任会社の設立は、第一期、第二期プロジェクトに続き、第三期プロジェクト建設の開始を準備する措置と見られる。長江存儲(YMTC)以前からは武漢基地に第三期プロジェクトのための建設用地を確保していた。
この動きは明らかに、中国国産ストレージ産業にとってプラスとなるだけでなく、中国国産半導体装置産業にも有利に働くという。
(為替換算レート:1人民元=20円で計算)
(原文:https://www.icsmart.cn/96111/)

