

9月29日、先日開催された「2025 APSARAコンファレンス」および「中国国際情報・通信展示会」でのチップ実物初公開に続き、中国国産x86プロセッサーメーカーの上海兆芯集成電路(Shanghai Zhaoxin Semiconductor Co.,Ltd、以下「Zhaoxin」)は公式ウェブサイトで「KH-50000」シリーズ・プロセッサーのより詳細な仕様を公開した。これは建国76周年を迎える中国への「技術分野での贈り物」を捧げた。「KH-50000」は最大動作周波数3.0GHzを実現し、72コアと96コアの2つの仕様バージョンに分かれている。また、計算密度の向上、IOインターフェースおよび相互接続のアップグレードが図られている。

1. シングルソケット最大96コア、計算密度が大幅向上
「KH-50000」シリーズ・プロセッサーは、業界先進のチプレット(Chiplet)パッケージング技術を採用し、単一プロセッサーに12のCPU Dieを集積可能で、96コア版と72コア版の2製品を提供する。ベースクロックは2.2GHz(96コア版)/2.6GHz(72コア版)で、最大動作周波数は3.0GHz。いずれも最大384MBのL3キャッシュを備え、前世代製品の「KH-40000」シリーズ(シングルソケット最大32コア)と比較して、計算密度が大幅に向上している。
2. IOをさらなる強化し、主流のDDR5/PCIe 5インターフェースをサポート
「KH-50000」シリーズ・サーバー・プロセッサーは、メモリ性能を全面的にアップグレードした。同時に、12チャネルのDDR5 5200 ECCメモリをサポートし、最大容量は3TB。さらに、128本のPCIe 5.0レーン(CXL及び自社開発ZPI相互接続対応)、16本のPCIe 4.0レーン、4本のUSB 3.2 Gen2レーン、12のSATA 3.2レーン高速インターフェースを提供し、IO数と規格は、国際的な主流仕様に全面的に準拠している。
3. 高効率相互接続技術、より高い帯域幅、低レイテンシ、低消費電力を実現
「KH-50000」シリーズ・サーバー・プロセッサーは、1台のサーバーに最大4基のKH-50000プロセッサーを搭載可能。次世代の自社開発ZPI 5.0技術を通じ、より高いデータ帯域幅、より低いレイテンシと消費電力で、最大384コアの高性能コンピューティング・プラットフォームの構築を支援し、サーバーの応用範囲を大幅に拡大する。
4. セキュリティを持続的に強化、重要分野の情報セキュリティを保護
信頼性・可用性・保守性(RAS)の面では、「KH-50000」シリーズ・プロセッサーは、セキュアブート、鍵管理などのセキュリティ技術をサポートし、サーバーのRAS機能をさらに強化している。同時に、国民技術の第4世代トラステッド・コンピューティング・ソリューションを搭載し、セキュリティとコンピューティングの合封という革新的な実践を実現し、TPM 2.0 (SPEC 1.59) 国際標準に適合する。同プロセッサーはハードウェア層でデータセキュリティの障壁を構築し、重要分野の情報セキュリティの中核的サポートを提供する。
5. 充実した自主開発x86エコシステムによる豊富なコンピューティング・プラットフォーム構築が可能
「KH-50000」シリーズ・サーバー・プロセッサーは、x86命令セットへの互換性を継続し、SSE4.2、AVX、AVX2拡張命令、CPUおよびIO仮想化技術をサポートする。銀河麒麟(Kylin)、統信(Uniontech)、中科方徳(NFS)などの主流サーバーOSに適合し、自主開発x86産業エコシステムを継続的に充実させる。高性能汎用サーバー、高密度AIサーバー、高密度ストレージサーバー、高性能ワークステーションなど、クラウド側、エッジ側のコンピューティングプラットフォームを構築可能。
AI、クラウドコンピューティング、データセンター、大規模ストレージなどの核心的アプリケーション要求を満たす
より高い計算密度、全面的にアップグレードされた高速IO、強化されたマルチソケット拡張能力などの特長により、KH-50000は並列計算、データ処理、異種ハードウェア拡張、AIアルゴリズムサポート、モデル配備などにおいて、より包括的なサポートを提供する。また、人工知能(AI)、クラウドコンピューティング、データセンター、大規模ストレージなどの核心的アプリケーション要求を満たす。これにより、重点業界アプリケーションが基礎業務から生産運営、さらには核心的アプリケーションへの深化・変革を力強く推進し、デジタル化、知能化の発展に向け、効率的で信頼性の高い自主開発のコンピューティング基盤を構築する。

「KH-50000」シリーズ・サーバー・プロセッサーの発表は、単一製品の技術的ブレイクスルーだけでなく、兆芯(Zhaoxin)の「クラウド-エッジ-エンド」という全シナリオにおける自律計算システムの中核的支柱を強固なものにする。「KH-50000」プロセッサーは、「KX-7000」などの製品と連携し、より競争力のある自律開発CPUプロダクト・マトリックスを構築する。さらに、データセンターから個人端末までの全スタックのコンピューティング需要を全面的に支え、国家デジタル経済の高品質発展に絶え間ない「半導体」の原動力を注ぎ込む。
(原文:https://www.icsmart.cn/96914/ )

