

2025年8月25日、中国の大手商業銀行である中国工商銀行は「2025年度海光(Hygon)チップサーバー調達プロジェクト」の公開入札公告を発表した。

その後まもなく、同プロジェクトの落札候補者を公示し、Inspur(浪潮)が主力落札企業となり、ZTE(中興通訊)とLenovo(聯想)がサプライヤーとして選定された。明らかなのは、これら3社のサーバーソリューションがいずれも国産の海光(Hygon)チップを採用している点だ。関係筋によれば、このプロジェクトの総調達額は30億元(約600億円)に達するという。


特筆すべきは、今年6月に南京銀行が発表した「2025年度信創サーバー(Xin Chuang Server)調達プロジェクト」の入札公告において、調達する2つのパッケージの合計台数が604台で、そのうち第1パッケージで指定されたのが海光(Hygon)チップ搭載の信創サーバーだ。

過去1年間、四川省農村商業銀行による15億元(約300億円)規模、銀聯(ユニオンペイ)における億元単位の調達、中国聯通の79億元(約158億円)に及ぶ大規模集中調達、そして最近の南京銀行や工商銀行の調達結果に至るまで、中国国産サーバーが圧倒的な主力を占めており、海光(Hygon)を代表とする中国国産汎用プロセッサーソリューションは、金融や通信事業者などの核心業務シーンに徐々にに浸透し、その重要性と規模が拡大している。
これほど大規模かつ高水準の国産化導入は、基盤となるコンピューティング能力に対して極めて高い要求を突きつける。特に金融のように業務継続性が極めて重要な分野では、サーバーソリューションは安定性、互換性、セキュリティという3つの核心指標を同時に満たさなければならない。
産業基盤において、信創サーバー(Xin Chuang Server)は現在、中国国内で唯一完全なX86アーキテクチャのライセンスを保有し、ローカルでの独自研究開発、製造、サポート体制を確立した汎用CPUメーカーだ。同社は主流のエコシステムの優位性を継承しつつ、海光(Hygon)はセキュリティ、命令セット、システム適応性など複数の重要な次元でローカライズ強化を進めており、システム移行プロセスにおける低リスクを実現する。さらに、金融システムの日益に厳格化する規制コンプライアンスやデータ主権に関する要求も満たしている。
今回の工商銀行による大規模調達は、中国国産汎用プロセッサーの実用価値が、「代替選択肢」から「主力オプション」へと転換したことが明確に示されている。
(原文:https://www.icsmart.cn/97026/)

