

2025年12月8日、中国のアナログ半導体大手である納芯微(Novosense)は、香港取引所(HKEX)のメインボードに正式上場し、「A株+H株」デュアルキャピタルプラットフォームの構築に成功した。これは、同社のグローバル戦略が新たな段階へと入ったことを示す。
Novosenseが今回の中国香港上場における発行価格は一株あたり116香港ドル(約2,320円)だ。今回、Novosenseは1,906.84万株のH株を発行し、22.1億香港ドル(約442億円)を調達した。
2013年に設立されたNovosenseは、高性能・高信頼性のアナログおよびミックスドシグナル半導体企業だ。センサー、信号チェーン、電源管理の三つの方向に焦点を当て、自動車、産業、情報通信、民生用電子機器などの分野に豊富な半導体製品およびソリューションを提供している。現在、3600以上の販売可能な製品モデルを提供しており、蘇州、上海、深圳など中国10以上の都市、ならびにドイツ、日本、韓国、米国などの海外市場に包括的な事業ネットワークを構築している。
2022年4月22日、NovosenseはA株として上海証券取引所のSTAR Marketに上場し、総額58億元(約1276億円)の資金を調達した。2024年11月、同社は磁気センサー企業のマイクロマグネティック社の100%株式買収取引を完了し、アナログ半導体分野における市場シェアの迅速な拡大、サプライチェーン川上・川下の統合力の強化、そして全体的な競争力の全方位での引き上げを実現した。
フロスト・アンド・サリバンのデータによると、2024年のアナログ半導体の収入に基づく市場シェアにおいて、Novosenseは中国アナログ半導体市場の全アナログ半導体企業の中で第14位(シェア0.9%)、中国アナログ半導体企業に限ると第5位に位置している。
目論見書によれば、2022年から2024年にかけてのNovosenseの収入は、それぞれ16.7億元(約367億4000万円)、13.11億元(約288億4200万円)、19.6億元(約431億2000万円)であった。上場企業の株主に帰属する純利益は、それぞれ2.5億元(約55億円)、-3.05億元(約-67億1000万円)、-4.03億元(約-88億6600万円)である。2025年前三半期の収入は23.66億元(約520億5200万円)で、前年同期比73.18%増加した。上場企業の株主に帰属する純利益は-1.4億元(約-30億8000万円)、非経常損益調整後の純利益は-1.77億元(約-38億9400万円)で、前年同期比で損失幅は縮小した。主な要因は、売上高の顕著な増加により損失が減少したこと、および当期の製品構造がさらに最適化され、売上総利益率が前年同期比で向上したことにある。
中国においてセンサー、信号チェーン、電源管理という三つのコア分野で高度な事業展開を実現している有数な企業として、Novosenseは体系的な技術プラットフォームと製品マトリックスを強みとし、自動車電子、汎エネルギー、スマート端末などの重要分野においてリーディングポジションを確立している。「中国のアナログ半導体のベンチマーク」から「グローバルな優先サプライヤー」へと加速している。今回の香港上場は、中国香港を海外本社と位置づけ、世界への戦略的ハブとして、グローバルな顧客サービス、サプライチェーン協同、エコシステム構築を加速し、国際的なアナログ半導体産業における参画度と影響力を強化することを目的としている。
Novosenseの創業者、取締役会長、CEOである王升楊(ワン・シェンヤン)氏は、今回の上場を拠り所として、基盤技術への投資拡大、製品ポートフォリオの拡充、海外販売・マーケティング体制を強化するとともに、グローバルな運営能力の飛躍的向上を推進し、顧客とパートナーに長期的な価値を提供していくとしている。
(為替換算レート:1人民元=22円、1香港ドル=20円で計算)
(原文:https://www.icsmart.cn/99492/)

