

1月9日夜、中国国産レアアースの大手企業である包鋼股份(Bao Gang United Steel)と北方稀土(China Northern Rare Earth High-Tech Co.,Ltd)は、それぞれ公告を発表し、2026年第1四半期のレアアース精鉱関連の取引価格を税抜き26,834元/トン(約53.668万円/トン)に調整すると発表した。2025年第4四半期と比較して2.4%の上昇となる。
これは2024年第3四半期以降、レアアース精鉱取引価格が6四半期連続で引き上げられたことになる。過去6四半期のレアアース精鉱取引価格はそれぞれ26,205元/トン(約53,6680円/トン)、19109元/トン(約38.218万円/トン)、18825元/トン(約37.65万円/トン)、18618元/トン(約37.236円/トン)、17782元/トン(約35.564円/トン)、16741元/トン(約33.482円/トン)で、前四半期比増加率はそれぞれ37.1%、1.5%、1.1%、4.7%、6.2%となり、上昇率の累計値は60%に達した。
資料によると、包鋼股份の筆頭株主である包鋼集団が所有する白雲鄂博鉱山(Bayan Obo rare earth deposit)は世界的に有名な資源の宝庫で、鉄鉱石の確認埋蔵量は12.6億トン、レアアース資源量は世界一で、ニオブ資源量はブラジルに次いで世界第2位となる。包鋼股份は白雲鄂博鉱山の資源開発権を有しており、年間45万トンのレアアース精鉱生産能力を備えている。
一方、北方稀土は包鋼股份からレアアース精鉱を調達し、製錬・分離・加工を行う。包鋼集団は、川上の採掘・選鉱・製錬から中流の加工、さらにはレアアース永久磁石材料の生産に至るまでの産業チェーンの閉ループを形成している。
これら2社の上場企業はともに包頭鋼鉄(集団)有限責任公司の傘下にあり、毎年レアアース精鉱をめぐって大規模な関連取引が行われている。2024年、包鋼股份から北方稀土への関連売上高は76.26億元(約1525.2億円)に達し、包鋼股份は2025年の北方稀土への関連売上高が106億元(約212億円)を超えると見込んでおり、その理由は「販売単価の上昇が見込まれる」としている。
レアアース製品の価格変動について、北方稀土は調査対応時に、変動は主に市場の需給、コスト、予想など多方面の影響を受けると表明した。レアアース製品価格が平穏かつ秩序正しく合理的な範囲内で変動することは、レアアース産業チェーン川上・川下の発展にとって有利だという。包鋼股份との関連取引価格決定メカニズムについては、北方稀土は「現在、この価格決定メカニズムは安定して運行している」と評価した。
2026年に入り、政策調整と川下需要の回復という二重の推進力のもとでレアアース価格は上昇傾向を維持し、市場取引の雰囲気は引き続き高まっている。今後の見通しについて、包頭希土類取引所は、プラセオジム・ネオジム市場では川上と川下がまだ駆け引きの段階にあり、在庫保有者の価格維持意欲が強い一方、末端の実需消化能力はまだ観察が必要で、短期的にはレアアース価格が高値圏で推移しながら、新たな均衡を模索すると予測している。ジスプロシウム・テルビウム市場は力強い回復を見せており、新エネルギー自動車や省エネルギー電機などの分野での需要が着実に増加していることに牽引され、中重希土類の需給構造は次第に改善している。
(原文:https://www.icsmart.cn/100722/)

