
中国半導体パッケージング・テスト大手「通富微電(TFME)」、純利益が前年比99.24%増と大幅増益見込みで株価がストップ高

1月20日夜、中国の半導体パッケージング・テスト大手である通富微電(Tongfu Microelectronics)は2025年度業績予想を発表し、上場会社株主に帰属する当期純利益は11億元(約242億円)から13.5億元(297億円)と予想され、前年同期比62.34%から99.24%の増加を見込んでいる。非経常損益を除いた純利益は7.7億元~9.7億元(約169.4億円~213.4億円)と予想され、前年同期比23.98%~56.18%増となる見込み。1株当たり利益(EPS)は0.72元/株~0.89元/株(約15.84円/株~19.58円/株)と予想される。
業績変動の理由について、通富微電は公告で「2025年、世界半導体業界は構造的な成長を示し、当社は積極的に進取し、生産能力利用率が向上し、営業収入の伸び率が上昇した。特にミドル・ハイエンド製品の営業収入が顕著に増加した。同時に、経営管理とコスト費用の管理強化により、会社全体の収益性が著しく向上した。さらに、産業発展のトレンドを的確に捉え、サプライチェーン及び川上・川下分野に焦点を当てた産業投資を展開した結果、良好な投資収益を得て、2025年度の業績を押し上げた。」と説明している。
好調な業績予想を受け、通富微電の株価は1月21日、取引開始後まもなく10%のストップ高となった。終値は56.11元(約1,234円)、時価総額は851億5,200万元(約1兆8,733億円)で取引を終えた。
特筆すべきは、1月9日夜に通富微電が発表した公告である。それによると、同社は特定の対象に対して株式を発行し、総額44億元(同額を含む;約968億円)を上限とする資金調達を計画している。
公告に記載された内容によると、今回の第三者割当増資による調達資金は、発行費用を差し引いた後、以下の五つの用途に全額充てられる予定である。
・メモリチップパッケージ・テスト生産能力拡張プロジェクト(投資予定額:8億元)
・自動車等の新興応用分野向けパッケージ・テスト生産能力拡張プロジェクト(投資予定額:10億5,500万元)
・ ウエハーレベルパッケージ・テスト生産能力拡張プロジェクト(投資予定額:6億9,500万元)
・ 高性能コンピューティング及び通信分野向けパッケージ・テスト生産能力拡張プロジェクト(投資予定額:6億2,000万元)
・運転資金の補完及び銀行借入金の返済(投資予定額:12億3,000万元)
このうち、「メモリチップパッケージ・テスト生産能力拡張プロジェクト」は、総額88,837.47万元(約195億4,424万円)を投じてメモリチップのパッケージ・テスト能力を向上させる計画で、プロジェクト完成後は年間84.96万枚の新規パッケージ・テスト能力が追加される見込み。このプロジェクトの実施は、同社がさらに生産規模を拡大し、製品構造を最適化し、リスク対応能力を強化し、メモリパッケージ・テスト分野における通富微電の優位性を固め、強化するのに役立つとしている。
通富微電は、今回の資金調達プロジェクトは、サプライチェーン川下チップの高計算能力、高信頼性、高集積化という発展トレンドに対応するものであり、「技術変革」と「国産代替」の波が重なる状況下で市場の発展機会を捉え、川下顧客の需要により良く応えることに貢献すると述べている。
(為替換算レート:1人民元=22円で計算)
(原文:https://www.icsmart.cn/101036/)

