
中国チップ企業「曦望(Sunrise)」、杭州に約5,865億円投資 高性能GPUプロジェクト契約調印を発表
2月28日、杭州市は「全国初の人工知能革新発展都市の創出及び一流の革新エコシステム構築推進大会」を杭州市民センターで開催した。今回の大会の重要プロジェクト調印式では、投資額が10億元(約230億円)を超える人工知能(AI)分野の大型プロジェクト12件が契約に調印し、その総投資額は255億元(約5,865億円)に達した。
その中で、中国国産のフルスタック自社開発AI算力(計算能力)チップ企業である浙江曦望智能科技股份有限公司の「曦望(Sunrise)高性能GPU及び推論チップ研究開発プロジェクト」が、今回調印された唯一のAI推論GPUチッププロジェクトとして、杭州の「算力基盤構築」プロジェクトにおける中核的実装拠点として正式に設立された。

曦望の共同CEOである王湛(オウ・ジャン)氏は調印式で次のように述べた。「将来の産業発展を決定づけるのは、モデル能力そのものだけでなく、算力をあらゆる産業の知的アップグレードを支える真の基盤とできるかどうかにかかっている。杭州が全国初のAI革新発展都市を目指すという中核戦略は、私たちに最良の発展環境を提供している。今回の投資契約は、曦望と杭州が共に『第一の都市』という目標に向かって歩むという確固たるコミットメントだ。」
曦望は公式WeChatアカウントでも、「今回の契約調印は杭州における当社の事業展開が新たな段階に入ったことを示し、本プロジェクトは杭州のAI算力基盤を強固にするための大型投資となり、都市のAI革新システム構築に深く組み込まれ、杭州の中核戦略に貢献する重要な産業力となる」と発表した。
資料によると、曦望の前身は商湯(SenseTime Group Inc)の大型チップ部門で、2024年末に分社・独立運営を開始し、高性能GPU及びマルチモーダルシーン向け推論チップの研究開発と商業化に注力している。同社の研究開発チームは、8年間の技術蓄積、20億元(約460億円)の研究開発投資、そして2世代にわたる量産チップの実装検証を経て、国産GPU代替の中心的役割を担う存在となっている。同社は、コストを10分の1に削減し、エネルギー効率比を飛躍的に向上させるインテリジェント算力基盤をあらゆる産業に提供し、技術革新と深い産業連携を通じて各業界のスマート化を推進し、汎用人工知能(AGI)の普及という目標の実現に貢献することを目指している。
関係者によると、中国国内有数のAI推論GPUチップ及びフルスタックソリューションプロバイダーとして、曦望(Sunrise)は浙江省初、かつ国内初の「All-in推論」で、万枚規模の展開が可能なフルスタック自社開発GPUチップ企業だという。
(為替換算レート:1人民元=23円で計算)
(原文:https://www.icsmart.cn/102229/)

