
長江存儲(YMTC)、3つの新工場を建設へ 生産能力が倍以上に

2026年4月14日、ロイター通信の情報によると、中国のメモリチップメーカーである長江存儲科技(YMTC)は、今年中に稼働予定の新工場に加え、さらに2つの工場を建設する計画で、この3工場が全て稼働すれば生産能力は倍以上に増強される見込みだ。
YMTCのプロジェクト第一期は現在、毎月10万枚のウェーハ生産能力を有している。第二期は月産6万枚で、現在建設中の第三期プロジェクトでは、月産10万枚の計画が掲げられている。
関係筋の話では、YMTCの第三期プロジェクトは今年後半に生産を開始し、2027年までに毎月5万枚のウェーハ生産能力を達成する見込みだ。新工場の建屋は既に完成しており、現在設備の据え付けを進めている。このうち50%以上は中国国内企業の設備で、チップ層の垂直積層に用いられる重要装置も含まれているという。
2022年12月に米国商務省により「エンティティ・リスト」に指定されて以来、YMTCは現地の半導体装置サプライヤーであるAMECなどとの協力を強化してきた。
資料によると、YMTCは2016年に武漢市で設立され、地元政府や国有の大手半導体ファンドから支援を受けている。設立からわずか10年余りで、NANDフラッシュ技術において世界トップレベルに到達している。アナリストによれば、最新の「Xtacking 4.0」技術アーキテクチャはサムスン電子などの業界リーダーの製品に匹敵するものだ。
ただし、UBSグループの報告書によれば、2025年のNANDフラッシュ市場におけるシェアはサムスン電子が30.4%、SKハイニックスが16%、キオクシアが15.9%、マイクロンテクノロジが13.3%と続いている。YMTCの売上高の大部分は中国国内が占めるものの、世界のNAND市場においてサンディスクと並ぶ11.8%のシェアを獲得している。UBSは、YMTCの市場シェアが2027年初頭までに14%を超えると予測している。
さらにYMTCはDRAM分野にも進出している。関係者によれば、新たに建設される3つの工場ではいずれも生産能力の一部をDRAM生産に割り当てる計画で、具体的な生産能力は同社のDRAM開発の進展状況に依存するとしている。
YMTCは既に顧客向けに低消費電力DRAM(LPDDR)のサンプルを供給しており、年末までにフィードバックを受け取る見込みだ。このフィードバックを基に同社はDRAM生産に関する意思決定を進めることになる。
(原文:https://www.icsmart.cn/103845)

