
中国チップ企業「国民技術(NSING)」、「安謀科技(Arm China)」と契約締結 Arm Total Accessライセンス提携を推進
このほど、中国チップIP設計・サービスプロバイダーである安謀科技(中国)有限公司(Arm China 以下、「安謀科技」)と、中国をリードする汎用MCUチップ設計企業である国民技術股份有限公司(NSING TECHNOLOGIES INC. 以下、「国民技術」)は、複数年にわたるArm® Total Accessテクノロジーライセンスサブスクリプション契約を締結したことを共同発表した。安謀科技のグローバル技術エコシステムに立脚し、組み込みチップ設計やMCU製品計画における技術協力をさらに強化する。両社はArm業界最高水準のコンピューティング技術リソースを十分に統合し、AI時代の波に乗り、国内チップ技術のイノベーション促進に向けて連携していく。

Arm Chinaの執行副総裁である梁雅莉(リャン・ヤーリー)氏は、「安謀科技と国民技術は2008年より協力を開始し、Armのグローバル技術エコシステムに依拠しながら、さまざまなスマートアプリケーション分野で多くの成果を上げてきた。今回、国民技術がArm Total Accessプログラムを選択したことにより、今後の製品定義においてより大きな柔軟性がもたらされ、製品開発のイテレーションが大幅に加速される。絶えず進化するAI技術の波の中で、安謀科技は『AI Arm CHINA』を戦略的な発展方向とし、中国国内のチップパートナーにArm Total Accessおよびその他のテクノロジーライセンスサブスクリプションプログラムを提供し、クラウド・エッジ・エンドデバイスのAIアプリケーションシナリオを強化し、スマートコンピューティングの未来を共に創り上げていく」と述べている。
AI時代に向けて——Arm Total Accessがチップ開発を全面的に支援
現在、AI技術は産業のスマート化の構造を大きく変革しつつある。クラウド、エッジ、エンドデバイスにおけるコンピューティング需要が爆発的に増加する中、チップのアーキテクチャ、コンピューティング能力、セキュリティに対する総合的な要件はかつてないほど高度になっている。
低消費電力かつ高性能なArmアーキテクチャは、世界で最も広く採用されているコンピューティングプラットフォームだ。「Armテクノロジーライセンスサブスクリプション」プログラムのひとつであるArm Total Accessは、明確な製品開発パスと事業計画を持つ大規模な成熟企業に適している。このプログラムを通じて、企業はArm Cortex®、Ethos™、Mali™、Neoverse®、CoreLink™、CoreSight™などのフルスタックIPポートフォリオをはじめとする最も包括的なArm IP製品をワンストップで入手できる。さらに、ツール、モデル、サポート、サービス、ソフトウェアも含まれている。企業はArm IP製品を必要に応じて選択できるだけでなく、複数のプロジェクトを並行して開発し、無制限のトレーニング、世界的な専門家によるサポート、豊富な技術文書の提供なども受けられるため、開発リスクを大幅に低減し、製品の発売を加速することが可能だ。
エッジAIやエンドデバイスのスマート化といった最先端技術のニーズに応えるため、国民技術はArm Total Accessプログラムを選択した。この「一度のサブスクリプションで何度でも利用可能」というサブスクリプションモデルにより、Armの豊富で多様な技術リソースを柔軟に活用し、製品開発サイクルを大幅に短縮し、さまざまなパフォーマンスレベルにわたる製品の差別化競争力を強化し、AI、ロボット、エッジコンピューティング、AIコンピューティングセンター、車載向けエレクトロニクスなどの新しい垂直市場におけるチップ製品のポートフォリオ展開を加速する。これにより、アジャイルなイノベーションと効率的な市場投入を実現し、AI時代における先手を打つことが可能になる。
Armの高効率な処理を活用し、AIの先端アプリケーションを促進
国民技術は、Arm MCU技術エコシステムにおいて10年以上にわたって深く取り組んできた。Arm Cortex-M0、M4、M7などのコアをベースに、高性能、車載向け、汎用、低消費電力、ワイヤレス接続、光モジュール、電源・モーター制御という7つの主要分野をカバーする包括的なMCU製品ポートフォリオを構築している。そのポートフォリオは44シリーズ、300以上のモデルに及び、AIロボット、産業制御、デジタルエネルギー、AIoT、車載エレクトロニクス、生体認証などの分野の顧客に幅広い製品選択肢を提供している。技術革新の面では、国民技術は2019年に40nmプロセスプラットフォームを採用したMCU開発を開始し、その後、Arm Cortex-M4Fコアをベースにした低動電力を特徴とするN32LシリーズMCU、Arm Cortex-M7とM4のデュアルコアアーキテクチャをベースにした高性能N32H78xシリーズMCUなどを順次発表し、低消費電力から高性能まで、さまざまなアプリケーションのニーズに柔軟に対応している。
「Armテクノロジーライセンスサブスクリプション」モデルには現在、Arm Flexible Access、Arm Total Access、Arm Academic Accessの3つのプログラムが用意されており、あらゆる規模の企業や組織がAI時代におけるチップイノベーションを加速できるよう、多様な選択肢を提供している。2024年に中国で正式に導入されて以来、このモデルは顧客から高い評価を得ており、市場の反応も好調で、現在までに約100社の中国企業がこのモデルを選択している。
(原文:https://www.icsmart.cn/105088/)

