中国本土初のOLEDディスプレイドライバIC上場企業が誕生 取引時間中に85%急騰

2026-05-28スタートアップ中国国産化半導体

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5月27日、雲英谷科技股份有限公司(VIEWTRIX Technology;証券コード:3310.HK)が香港証券取引所のメインボードへの上場に成功し、香港株式市場は正式に「中国本土初のOLEDディスプレイドライバIC上場企業」を迎えた。



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上場初日、VIEWTRIX Technologyの株価は堅調な動きを見せ、始値は25.48香港ドル(約509.6円)で、公募価格の20.81香港ドル(約416.2円)から22.26%急騰した。記事執筆時点で、日中最高値は38.6香港ドル(約772円)に達し、一時85%以上の上昇率を記録し、上場初日の「グッドスタート」を飾った。資本市場が同社のコアバリューと成長ポテンシャルを高く評価していることを示している。



2つの成長分野における優位性が顕著、市場地位は上昇を続ける



AI技術の継続的な発展を背景に、画像処理と表示技術は徐々にスマート端末における最も核心的なヒューマンマシンインターフェースの入り口となりつつある。端末ハードウェアのアップグレードに伴い、チップに対する低消費電力、高リフレッシュレート、高解像度への市場の要求が急速に高まっており、これが直接的にディスプレイドライバIC業界を新たなアップグレードサイクルへと導いている。



その中でも、AMOLEDディスプレイ駆動チップは最も活気のあるセグメントの一つだ。フロスト&サリバンのレポートによると、その世界販売量は2020年の約7.24億個から2024年には12.92億個へと増加し、年平均成長率(CAGR)は15.6%に達しており、2029年までにさらに21.12億個に増加すると予測されている。中国本土市場の成長率はさらに際立っており、同期間の販売数量は1億8,000万個から4億7,800万個へと増加し、年平均成長率は27.6%に達した。



一方、XRデバイスの需要に牽引され、世界のMicro-OLEDディスプレイバックプレーン/ドライバの出荷量は、2020年の60万枚から2024年には250万枚へと増加し、年平均成長率(CAGR)は41.1%に達した。2029年には2,670万枚に達し、CAGRはさらに60.6%に上昇すると予測されており、XRデバイス応用分野のCAGRは75.9%とさらに高い水準にある。



産業需要の継続的な高度化と中国国産化の深化を背景に、技術と顧客リソースを豊富に蓄積した中国本土の現地メーカーは、重要な発展の好機を迎えている。そして、VIEWTRIX Technologyはまさにこれら2つの成長著しい分野に同時に位置しており、この「2つの分野でのリード」という構図は、中国国産ディスプレイドライバIC企業の中では極めて希少だ。



目論見書によると、AMOLEDディスプレイドライバIC分野において、2024年の出荷量では同社が世界第5位、中国本土第1位にランクインしている。同時に、VIEWTRIX Technologyは中国本土で初めてブランド顧客の認証を取得した企業であり、ブランド顧客への累計出荷量が1,000万個を超えた唯一のAMOLEDディスプレイドライバIC企業でもある。Micro-OLEDディスプレイのバックプレーン/ドライバ分野においては、2024年の出荷量で世界第2位、市場シェアは40.7%に達している。また、中国最大の独立系サプライヤーであると同時に、この技術を民生用VR/ARデバイスに世界で最も早く応用した独立系メーカーの一つでもある。



収益の質が持続的に改善、2つのエンジンが量産拡大を加速



2つの主要事業の生産量拡大に伴い、VIEWTRIX Technologyの業績も加速的な成長段階に入っている。2023年から2025年にかけて、同社の売上高は7.20億元(約165.6億円)から11.06億元(約254.38億円)へと増加し、年平均成長率は23.94%に達した。そのうち、2025年通年の売上高は11.06億元となり、前年比24.13%増と、力強い成長の勢いを見せている。



事業別に見ると、AMOLEDディスプレイドライバICの販売数量が2023年の約3,229万個から2025年には約5,259万個へと増加し、同社の事業規模は拡大を続けている。2024年および2025年、同社のAMOLEDディスプレイドライバICの売上高はいずれも8億元(約184億円)以上となった。



特筆すべきは、同社の製品構成も同時にアップグレードされている点だ。目論見書によると、2025年、同社が発売したフラッグシップ級AMOLEDディスプレイドライバICは、複数の主要ブランドのハイエンドスマートフォンモデルへの搭載に成功しており、関連製品は同年に約1.56億元(約35.88億円)の売上高を貢献した。大衆市場向け製品と比較して、ハイエンドフラッグシップチップは性能、消費電力の制御、表示効果などの面でより高い要求が課され、より高い付加価値も備えており、同社の今後の成長を強力に支えることにに繋がると見込まれる。



AMOLEDが同社の着実な発展を支える「安定の基盤」であるとするならば、Micro-OLEDは現在、VIEWTRIX Technologyの成長を加速させる「第2のエンジン」となりつつある。2025年、同事業の売上高は2.96億元(約68.08億円)に達し、前年比で294%という大幅な伸びを記録した。Micro-OLED技術をコンシューマー向けVR/ARデバイスにいち早く応用した世界有数の独立系サプライヤーとして、同社がこの分野で持つ先行者優位性は、着実に実際の業績貢献へと結びつきつつある。



高度な研究開発による技術的競争優位性を構築 資本による最先端分野へ展開



VIEWTRIX Technologyがハイエンド市場での地位を維持し、2つの事業分野における優位性を固めるための核心的な要因は、同社が長期にわたり堅持してきた高度な研究開発投資にある。2023年から2025年にかけて、同社の累計研究開発投資額は6.85億元(約157.55億円)に達し、同期間の総売上高の25.2%を占めた。



ソフトウェアとハードウェアを統合したフルスタックの自社開発技術に基づき、VIEWTRIX Technologyはディスプレイ駆動チップの設計、駆動補正アルゴリズムの開発、画素補正回路のレイアウトという3つの重要な分野を網羅している。同社が発表したLTPOディスプレイドライバICやRAMレスAMOLEDチップなどはいずれも業界初だ。その中、RAMレス技術は表示品質を確保しつつ製品コストを大幅に削減し、中低価格帯スマートフォンへのAMOLED普及を強力に推進している。2025年末時点で、同社は累計79件の特許、22件の登録商標、23件の著作権を保有している。



今回の資本市場への上場を機に、VIEWTRIX Technologyは研究開発およびイノベーションへのリソース投入をさらに強化する。今回の調達資金のうち、約47%はAMOLED TDDIチップの研究開発および最適化に、約33%はMicro-OLEDおよびMicro-LEDディスプレイのバックプレーン/ドライバの研究開発に充てられ、次世代ディスプレイ技術分野における同社の継続的なブレークスルーを加速させる。



AI端末の急速な進化と新型ディスプレイ技術の絶え間ないアップグレードを背景に、ディスプレイドライバIC業界は新たな発展の好機を迎えている。資本市場からの支援を活かし、VIEWTRIX TechnologyはAMOLEDディスプレイドライバICとMicro-OLEDディスプレイバックプレーン/ドライバという2つの主要分野における技術的・市場的優位性をさらに強化し、世界のディスプレイドライバIC産業におけるトップグループへの進出を加速させる見込みだ。





(為替換算レート:1人民元=23円、1香港ドル=20円で計算)

(原文:https://www.icsmart.cn/105408/)

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