
中国半導体メーカー「長江存儲(YMTC)」、Q1売上高445%急増、市場シェア13%に

6月3日、TMT(テクノロジー・メディア・通信)業界市場調査会社であるCounterpoint Researchは2026年第1四半期のNANDフラッシュ市場追跡レポートを発表した。レポートによると、AIインフラ需要の持続的拡大にけん引され、2026年第1四半期の世界NANDフラッシュ市場の売上高は460億ドル(7.17兆円)に達し、前年同期比で約3.5倍に急増、2023年の通年水準を上回った。
現在、AIインフラの導入とエージェンティックAIへの移行が、依然として市場の中核的な成長エンジンとなっている。サーバー向けエンタープライズSSD(eSSD)は、2026年第1四半期にNAND市場全体の43%を占め、年末までに60%を超えると予想されている。データセンターの拡張が、ストレージ調達の主要な推進力となっている。

メーカー別の動向を見ると、サムスンは29%の市場シェアで引き続きNANDフラッシュ市場の首位を維持している。SKハイニックス(Solidigm含む)がシェア18%で2位につけている。続いてキオクシア、マイクロン、サンディスク、長江存儲の4社のシェアは極めて接近しており、旺盛な需要に後押しされ、世界3位の座を巡って激しい競争を繰り広げられている。このうち、キオクシアがシェア14%を占め、マイクロン、サンディスク、長江存儲はいずれも13%前後となっている。
Counterpoint Researchによると、長江存儲は今四半期、最も際立ったパフォーマンスを見せたメーカーとなている。中国国内メーカーの旺盛な需要と供給逼迫による価格上昇のダブルドライブを受け、長江存儲の2026年第1四半期の売上高は前年同期比で445%近く急増し、市場シェアは前年同期の8%から今四半期の13%へと大幅に上昇した。これにより、マイクロンやサンディスク(SanDisk)などの国際大手との差を急速に縮め、世界の主要プレーヤー争いに食い込むことに成功した。
今後の展望として、長江存儲は中国で新規株式公開(IPO)の準備を進めており、上場が実現すれば、より十分な資金注入を得て、生産能力をさらに拡大し、市場シェアや信頼性、ブランド影響力を高めることが期待される。
Counterpoint Researchのリサーチディレクター、MS Hwang氏は「もし長江存儲がこのIPOを通じて追加資金を確保できれば、同社は生産能力と事業規模をさらに拡大する能力を備えることになる。その場合、長江存儲はキオクシアとマイクロンを上回り、リードをさらに広げて、世界第3位のNANDストレージメーカーになると予想される」とコメントしている。
(原文:https://www.icsmart.cn/105744/)

