
中国メモリメーカー「江波龍(Longsys)」、上期純利益が大幅急増 自社株買いも発表

8月10日夜、中国メモリメーカーである江波龍(Longsys)は2026年上半期決算を発表した。あわせて、4億元~8億元(約94.54億円~189.08億円)の範囲で自社株買いを実施する方針も明らかにした。
発表によると、Longsys社の2026年上半期の売上高は240億8800万元(約5,692億円)となり、前年同期比136.26%増だった。親会社株主に帰属する純利益は105億7700万元(約2,500億円)で、前年同期比71528.66%増、非経常損益を除いた親会社株主帰属純利益は100億4700万元(約2,375億円)で、同31096.33%増となった。

第1四半期決算とあわせて見ると、第2四半期の売上高は141億8000万元(約3,351.37億円)で、前年同期比138.7%増だった。親会社株主帰属純利益は67億1000万元(約1,585.87億円)で同3930.9%増、非経常損益を除いた親会社株主帰属純利益は61億元(約1,441.70億円)で同2506.1%増、EPSは15.8716元(約375.12円)となった。
Longsys社は半期報告書の中で、ミドル・ハイエンドメモリ製品に対する自社開発コントローラーチップの適用を継続して進めていると説明した。報告書公表時点で、同社が独自設計したコントローラーチップの累計生産数は2億8000万個を超えたとしている。
また、自社開発による5nmプロセスのUFS 4.1コントローラーチップについては、高い性能を背景に複数の主要ウエハーメーカーと深いエコシステム協業を構築し、量産適用を実現したという。自社製コントローラーチップを搭載したUFS 4.1製品はすでに量産出荷段階に入っており、これが同社の業界内での優位性をさらに押し広げるとみている。
報告期間中には、同じく先端プロセスを採用したSPUチップも投入した。SPUのNAND I/O性能は4800MT/sに達し、市場で主流となっている6~12nm世代のPCIe 5.0 SSDコントローラーチップを上回るとしている。
さらに、SPUは同社独自のストレージインテリジェントソフトウェアアーキテクチャ「iSA」と組み合わせることで、データの温度感を自律的に認識し、ワークロードのリズムに応じ、DRAM内のウォームデータやコールドデータをSSDキャッシュ領域へ移すことができる。この仕組みにより、DRAM容量を増やすことなく、より大規模なローカルAIモデルを端末上で扱えるようになるという。
AI産業全体でメモリコストの高止まりが課題となる中、Longsys社はこうしたソフト・ハード一体型の製品エコシステムには大きな市場性があるとみている。
報告期間中、Longsys社のエンタープライズ向けストレージ事業の売上高は21億4000万元(約505.78億円)となり、前年同期比208.80%増となった。同社はAIサーバーやデータセンター向けの事業展開を引き続き強化しており、エンタープライズ向けストレージ製品はすでに一部の大手インターネット企業やサーバーメーカーのサプライチェーンに採用されているという。
一方、Longsys社は海外市場の開拓もさらに強化した。Ziliaの外部向け売上高は39億5000万元(約933.56億円)となり、前年同期比184.58%増だった。Longsys社は、グローバルでのブランド影響力が継続的に高まっているとしている。
また、Lexarについても、高成長基調を維持したまま、世界売上高は39億6600万元(約937.34億円)に達し、前年同期比84.90%増となった。
同日、Longsys社は自社株買い計画も公表した。公告によると、自社資金または自己調達資金を用い、立会競争売買方式で自社株を買い付ける。取得総額は4億元以上8億元以下、取得価格の上限は1株735元(約17,371.36円)とする。
取得した株式は、株式インセンティブ制度または従業員持株制度に充てる予定で、実施期間は取締役会での承認日から12カ月以内としている。
(原文:https://www.icsmart.cn/140358/)
(為替換算レート:1人民元=23.63円で計算)

