中国の半導体IP大手VeriSilicon社、上半期売上高が91%増 受注残高は124.49億元に拡大

2026-08-18半導体AI中国国産化半導体

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8月17日夜、中国の半導体IP大手であるVeriSilicon社(芯原股份;ヴェリシリコン)は2026年上半期決算を発表した。AIコンピューティング需要が急拡大する中、同社は「AI ASICの有力企業」として、上半期の売上高が前年同期比91.37%増となり、同期間として過去最高を更新した。一方で、同社特有の収益認識サイクルの長さや継続的な高水準の研究開発投資を背景に、純損益は引き続き赤字となった。ただし、巨額の受注残は今後の収益改善に向けた重要な基盤になるとみられる。



決算によると、同社の2026年上半期の売上高は18.64億元(約441.45億円)で、前年同期の9.74億元(約230.67億円)から91.37%増加した。うち第2四半期の売上高は10.28億元(約243.46億円)で、前年同期比75.95%増だった。



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一方、収益構成の変化や研究開発費の増加などの影響により、上半期の親会社株主に帰属する純利益は▲6.12億元(約▲144.94億円)の赤字となり、前年同期の▲3.20億元(約▲75.79億円)の赤字から損失幅が拡大した。非経常項目を除いた純利益は▲6.22億元(約▲147.31億円)の赤字だった。さらに、株式報酬費用や買収関連費用などの非営業的または非現金性費用を除外した調整後ベースでは、上半期の純利益は▲4.23億元(約▲100.18億円)の赤字、調整後EBITDAは▲2.22億元(約▲52.58億円)の赤字となった。



事業別に見ると、3つの主要事業はいずれも堅調に成長した。このうち、量産サービス売上高は前年同期比185.29%増となり、売上拡大の最大のけん引役となった。設計サービス売上高は50.73%増、IPライセンス使用料収入は4.32%増、IPロイヤルティ収入は10.85%増だった。こうした収益構成は、同社がチップのカスタムソリューション分野で高い競争力を有していることを示している。報告期間中、AIコンピューティング関連の設計サービス売上高は全体の41%超を占めた。



AIブームの影響で、同社の受注拡大はさらに顕著となっている。2026年6月30日時点の受注残高は124.49億元(約2,948.31億円)に達し、第1四半期末の51.33億元(約1,215.65億円)から142.52%増加した。高水準の受注残は11四半期連続で維持されている。このうち、量産サービス事業の受注は100億元(約2,368.31億円)を超え、規模のメリットも鮮明になっている。



さらに重要なのは、2026年1月1日から8月17日までの新規受注額が151.42億元(約3,586.10億円)に達したことだ。AIコンピューティング関連受注の比率は90%、データ処理分野の受注比率は89%に上った。2025年以降、同社の新規受注は急拡大しており、2026年最初の8カ月間の新規受注額は、2025年通年の2.5倍超に達している。



もっとも、こうした巨額受注が売上高へ転化するまでには一定の時間を要する。設計サービス案件では通常9〜12カ月の開発・設計期間が必要であり、量産サービス案件では6〜18カ月の生産・納入期間を要する。これこそが、同社が「増収でも増益にならない」主因だ。すなわち、受注から売上計上までにタイムラグがある一方で、先行的な研究開発投資や人員コストは高水準で継続している。



2026年上半期の研究開発費は売上高の50.49%を占めた。前年同期の65.71%からは大きく低下したものの、依然として極めて高い水準にある。



収益見通しについて、同社経営陣は明確なガイダンスを示している。2026年下半期には調整後EBITDAの黒字転換を見込み、2027年には通年ベースで調整後の親会社株主に帰属する純利益の黒字化を目指すとしている。今後、受注残が順次売上高へと転化するにつれ、同社独自の事業モデルに基づくスケールメリットと営業レバレッジが徐々に顕在化するとみられる。







(為替換算レート:1人民元=23.68円で計算)

(原文:https://www.icsmart.cn/140726/)

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