
中国AI企業「雲天励飛(IntelliFusion)」はマルチコアNPUアーキテクチャの課題を克服、中国特許金賞を受賞
8月28日、第26回中国特許賞の選考結果が正式に発表され、中国AI企業である雲天励飛(IntelliFusion)が取得した発明特許「ニューラルネットワークプロセッサおよびその制御方法」が、中国特許金賞を受賞した。
中国国家知識産権局 (CIPAC)が公表した「第26回中国特許賞授賞に関する決定」によると、今回の中国特許金賞では、発明特許・実用新案あわせて30件が選出された。中国特許金賞は、中国の知的財産分野における重要な賞の一つで、国家知識産権局の主催により選考が行われる。主に、技術革新、特許の質、産業応用、経済・社会的効果の面で優れた発明特許を表彰するもので、中国における高水準の特許イノベーション成果を示している。

この特許は、IntelliFusionのAI推論チップにおける演算基盤を支える中核特許で、中国国産AI推論チップの技術革新および産業応用のニーズに対応するものだ。従来のマルチコアNPUアーキテクチャに広く存在していたタスク分割の困難さ、スケジューリングの統一の難しさ、パラメータ共有の難しさ、演算資源の有効活用の難しさといった業界課題に対し、同社は統一スケジューリング・統一命令生成・統一パラメータ管理を実現するマルチコア協調アーキテクチャ方式を提案した。これにより、マルチコア・ニューラルネットワークプロセッサにおけるタスク割り当て、パラメータ再利用、協調実行といった重要技術上の課題を克服した。
同社はAI推論チップ分野のリーディングカンパニーとして、現在、この特許技術を自社のAI推論チップ製品シリーズに全面的に実装している。適用範囲は、インテリジェントコンピューティングセンター、エッジ環境、ロボット、ドローンなど、クラウド・エッジ・エンドをまたぐ幅広いシーンをカバーしており、そこからチップ、標準化モジュール、高密度推論カードなど複数の製品が展開されている。

今回の中国特許金賞の受賞は、中国国産AI推論チップの基盤アーキテクチャにおける独創的イノベーション、高品質な特許ポートフォリオの構築、および産業化への実現能力に対するIntelliFusionへの権威ある評価を受けたことを意味する。今後、IntelliFusionは大規模言語モデル向け推論チップ分野への注力をさらに深め、技術の継続的な高度化を進めるとともに、中国国産AI演算基盤をより強固なものとし、中核的知的財産を原動力として人工知能産業の高品質な発展を後押しし、中国におけるAIの重要中核技術の自立自強に貢献していく方針だ。
(原文:https://www.icsmart.cn/141453/)

