
国際市場調査・戦略コンサルティング機関のYole Groupがこのほど発表した「自動車向けLiDAR 2025年市場・技術レポート(LiDAR for Automotive 2025 Market&Technology Report)」によると、中国の有力LiDARメーカー「RoboSense(速騰聚創)」が車載LiDAR市場において3つの「世界一」を獲得したことが明らかになった。具体的には、2024年の乗用車LiDAR市場シェア首位、ADAS向けLiDAR年間販売台数トップ、2018-2024年のADAS累計販売台数世界一という3冠を達成した。これにより、同社の世界LiDAR市場における主導的地位がさらに際立たせている。
同時に同レポートは、RoboSenseが過去1年間にグローバル展開やロボタクシー市場開拓、技術面での先進的な取り組みにおいて顕著な進展を遂げている点を指摘した。今後の成長可能性の大きさを強調している。
■3つの「世界No.1」
市場シェアNo.1、年間売上No.1、累計売上No.1
レポートによると、世界の乗用車LiDAR市場は急速な成長を続けており、2024年には前年比68%増の6億9200万ドル規模に拡大した。この市場でRoboSenseは26%の市場シェアを獲得し、世界首位を獲得した。中国市場におけるLiDAR搭載型高度運転支援システムの普及が世界市場の成長を牽引しており、中国LiDARブランドが世界市場の92%を占めている。これは中国自動車メーカーがLiDARの大規模導入を進め、中国国内製造・サプライチェーンを主に活用していることが要因だ。

2024年の世界乗用車LiDAR搭載台数は約160万台と前年比2倍以上に拡大した。この分野でRoboSenseは年間51万9800台を販売し、販売台数世界一の座を獲得した。急成長する乗用車LiDAR市場において、同レポートは中国メーカー4社を「ビッグ4」と表現している。中でもRoboSenseが総合的な競争力でトップに立っていることが明記された。

自動車の知能化が進む世界的潮流の中、RoboSenseが優れた市場実績を上げている背景には、「市場ニーズを核心とする」協業精神の堅持と技術革新への継続的な投資がある。2025年3月末現在、同社はBYD(比亜迪)、Zeekr(極氪)、智己汽車(SAIC・IM)など世界30社の自動車メーカー・ティア1サプライヤーと緊密な協力関係を構築し、採用確定車種は100モデル超に達している。2025年1-3月期のみでも、15モデルの量産化を支援した。現在、レベル2+高度運転支援システムの普及が加速する中、15万~20万元(約300万~400万円)クラスの車種10モデル超に同社LiDARが搭載されている。
Yole Groupの推計によると、2018-2024年の世界乗用車LiDAR累計販売台数ランキングでは、RoboSenseが80万台超を記録し他ブランドを大きく引き離して首位を獲得した。世界をリードするLiDARブランドとしての優位性を改めて示した。

■グローバル化加速
欧米・日本で量産展開が拡大
レポートが指摘するとおり、中国・欧米・日韓地域ではLiDAR搭載車種の計画が相次いでいる。中国メーカーは2025年以降111モデル、欧州4モデル超、米国2モデル、日韓2モデル超のLiDAR搭載車を投入予定だ。

中国市場での優位性を維持しつつ、RoboSenseは高性能・高信頼性の製品で海外市場開拓を加速している。現在までに8つの海外・合弁ブランドから採用を獲得しており、欧州・北米・アジア太平洋など主要市場での展開が着実に進んでいる。
■世界L4 LiDAR市場
急成長、ロボタクシー大手顧客を多数獲得
世界のロボタクシー市場が試験運用段階から量産規模へ移行する中、1台あたりのLiDAR搭載数が大幅に増加。これによりL4自動運転向けLiDAR市場の拡大が段階的に加速している。
Yole Groupの予測では、2024年の世界L4自動運転LiDAR市場規模は前年比35%増の1億6600万ドルに達する。同社が分析した主要10社のL4自動運転企業のうち6社が、RoboSense速騰聚創の総合優位性を持つLiDAR製品を採用している。

信頼性と性能に優れた自動車規格LiDAR製品を武器に、RoboSenseはロボタクシー商用車の標準装備としての地位を確立しつつあり、大幅な収益拡大が期待される。
■先端技術戦略と最多製品ラインアップ
フルスタックチップ自社開発でデジタル変革を主導
レポートは主要LiDARメーカーの技術動向を分析している。Yole GroupはRoboSenseが「機械式」「1D/2Dハイブリッドソリッドステート」「フルソリッドステート」の全製品カテゴリを網羅する唯一のブランドであると指摘し、技術革新で業界をリードする姿勢を評価した。

特に注目されるのは、同社が最新製品にSPAD-SoCチップを採用している点。Yole Groupは「VCSELとSPAD-SoCの組み合わせにより、LiDARの最大測距距離と最高解像度が実現され、性能の限界を突破する」と分析する。

技術革新の先導者であるRoboSenseは2024年、LiDARアーキテクチャの統合を世界で初めて完了した。「送受信」「走査」「データ処理」のフルスタックチップ自社開発能力を確立した。機械式1D走査、MEMS 2D走査、フルソリッドステート面走査の3方式を並行展開する成熟したプラットフォームを構築した。これにより同社はデジタルLiDARの量産化を先行実現し、業界最多の製品ラインアップを形成。自動運転からロボティクスまで、多様なシナリオに対応する迅速な製品開発が可能となった。
自動運転の普及とロボット産業の台頭を受け、LiDARセンサーと融合感知ソリューションの需要は拡大を続ける。世界初の「LiDAR100万台出荷」を達成したRoboSenseは、量産体制と技術優位性をさらに強化する。業界がより知的で安全かつ効率的な次世代へ進化する原動力としての役割を追求していく。
(為替換算レート:1人民元=20円で計算)

