
市場調査会社Counterpoint Researchの最新レポート「スマートフォン市場展望と出荷予測」によると、米国の関税政策に再び不透明感が生じた影響を受け、2025年の世界のスマートフォン出荷台数の年間成長率予測を、従来の4.2%から1.9%に下方修正した。それでも、北米と中国本土市場が減少する一方で、世界の大半の地域では引き続き成長が維持されると見込まれている。

(画像出典:Counterpoint Research)
Counterpoint Researchのリズ・リー(Liz Lee)副ディレクターは、米国市場への依存度が高いアップルとサムスンの動向が市場の大きな関心事だと指摘。今回の予測下方修正は関税の影響に加え、北米、欧州、一部のアジア地域における需要減速の状況を反映したものだと説明した。
リー副ディレクターはさらに、Counterpointが2025年のアップル出荷台数を引き続きプラス成長と予測している背景について、主に「iPhone 16」シリーズが2025年第1四半期に堅調なパフォーマンスを示すためだと分析。さらに、インド、東南アジア、湾岸協力理事会(GCC)市場を含む新興国で、スマホ機種の高級化傾向が継続しており、これがiPhoneの長期的な成長にとって有利に働くとしている。
Counterpoint Researchは、2025年のグローバルスマートフォン市場出荷量で成長を維持する主要ブランドとして、ファーウェイ(前年比11%増)、モトローラ(前年比4%増)、シャオミ(前年比4%増)、Realme(前年比3%増)、アップル(前年比3%増)を挙げている。
Counterpoint Researchのイーサン・チー(Ethan Qi )副ディレクターは、2025年に最も注目すべきなブランドは依然としてファーウェイだと強調。主要部品の供給制約が大幅に緩和されたことで、同社が中国の中低価格帯市場でシェアを拡大するのに寄与すると見込まれると述べた。

(画像出典:Counterpoint Research)
一方で、2025年がファーウェイの世界市場における飛躍の年となるかどうかは「まだ注目される」としつつも、サプライチェーン能力の継続的な強化を背景に、同社の海外市場における将来の成長可能性は「無視できない」との見方を示した。
カウンターポイントは、現時点の予測は2025年に関税環境が比較的安定することを前提としていると説明。ただし、貿易政策の不透明感が高まり続ける場合、ブランド各社の価格戦略、サプライチェーン計画、そして最終的な需要にさらなる悪影響が及ぶ懸念があると指摘している。
(原文:https://www.icsmart.cn/92702/)

