
中国ロボットメーカーDEEP Robotics、約100億円の新規資金調達を完了と発表
7月8日、中国ロボット技術メーカーの杭州雲深処科技(DEEP Robotics)は、約5億元人民元(約100億円)相当の新規資金調達を完了したと発表した。本ラウンドは、達晨財智(Fortune Capital)、国新基金(China Reform Fund)などが共同リード投資家を務め、北京ロボット産業発展投資基金(Beijing Robotics Industry Development Investment Fund)、前海母基金(Qianhai Fund of Funds)、富浙基金(Fuzhe Fund)、華映資本(China Vision Capital)、物産中大投資(Wuzhongda Investment)などの機関がフォローオン投資した。既存株主の鈞山資本(CE Innovation Capital)、方広資本(FG Venture)、愛施徳智城基金(Aisidi )も引き続き出資した。
DEEP Roboticsは、今回の資金調達が、同社の技術・製品開発、応用シーンの拡大、人材獲得、チーム構築などにさらなる推進力を提供し、四足ロボット分野におけるリーディングポジションの強化を図る。それとともに、人型ロボット、車輪移動ロボットなどの新製品の商業化を加速させるとしている。
同社の創業者兼CEOの朱秋国(シュ・シユウコク)氏は、これから主に四足歩行ロボットの生産ライン拡張、人型ロボット技術の研究開発、およびハイレベル人材の獲得に注力すると表示した。
2017年に設立されたDEEP Roboticsは、一貫して人型ロボット・四足歩行ロボットおよびそのコアコンポーネントの自社開発、生産、販売、サービスに注力している。朱氏は、現在浙江大学(Zhejiang University)の准教授・博士課程指導教員を務めており、その深い学識、鋭い市場洞察力、豊富な産学連携実践経験が、同社に革新の活力を注入している。朱氏のリーダーシップの基づき、浙江大学(Zhejiang University)、北京大学(Peking University)、上海交通大学(Shanghai Jiao Tong University)、ハルビン工業大学(Harbin Institute of Technology)、中国科学院大学(University of Chinese Academy of Sciences)など中国国内外のトップ大学出身の精鋭が集結したチームは、コアコンポーネントから運動制御、知的アルゴリズムに至るまでのフルスタック開発をしている。現在、同社は100件以上の特許を保有しており、そのうち発明特許は20件以上に上る。
2018年には、同社は中国初となる階段昇降・自律ナビゲーション・知能対話を実現した四足歩行ロボットを発表した。2019年には中国初の自動充電の四足歩行ロボットをリリースした。中国の四足歩行ロボット発展の歴史において、DEEP Roboticsは数多くの「初」、「唯一」を達成しており、現在では同社のロボット製品が数多くの性能指標で世界トップレベルを誇っている。

主力製品の一つの「絶影X30(Jueying X30)」は、産業用ロボット向け製品として、IP67の工業用防塵防水等級を備え、極寒や酷暑、雨天でも動作できる。また、融合知覚アルゴリズムを備え、夜間でも自律ナビゲーションと作業が可能だ。このロボットは優れた安定性と信頼性を誇る業界フラッグシップ製品で、すでに様々な産業シーンで実用化されている。
また、同社は今年4月に、「山猫M20(Shanmao M20)」を発表した。これは、複雑地形や危険環境向けに設計された世界初の産業用車輪移動ロボットだ。車輪移動ロボットの速度と脚式ロボットの機動性を融合し、重さが33kgで一人での運搬が可能だ。このロボットはIP66の保護等級を有し、零下20度から55度の温度範囲で正常に作業でき、高さ80cmの段差を登攀できる。また、自律知覚、自律ナビゲーション、全方位障害物回避をサポートする。先進的なAI運動制御アルゴリズムにより、ロボット「山猫M20(Shanmao M20)」は走行姿勢を自律的に調整し、起伏の激しい山道、ぬかるんだ湿地などの極限環境にも対応でき、作業領域を拡大している。
DEEP Roboticsは現在、ロボット産業応用の広さと深さで業界をリードしており、すでに600件以上の産業プロジェクトを実用化した。電力・エネルギー、消防・災害対応、教育・研究、建築・測量、交通・トンネル、エンターテインメントなどの広い分野で、応用事例を蓄積しているという。
(為替換算レート:1人民元=20円で計算)
(原文:https://www.icsmart.cn/93810/)

