
7月11日から12日にかけて、「第5回中国集積回路設計イノベーション会議・IC応用エコシステム展(ICDIA創芯展)」が蘇州で盛大に開催された。
中国を代表する集積回路設計企業である深セン市中興微電子技術有限公司(Sanechips Technology Co., Ltd. 以下、「Sanechips社」)も同イベントに参画した。同社の石異軍(シー・イージュン)副総経理と、電子チップ設計の専門家である王飛鳴(ワン・フェイミン)氏が、カンファレンス期間中に基調講演を行い、RISC-Vオープンアーキテクチャが大規模言語モデル(LLM)の効率的な推論をいかに可能にし、AIコンピューティングリソースの普及促進プロセスを推進するかについて、詳細に論じた。

▲ Sanechips社 石異軍副総経理
大規模言語モデルが研究所から様々な産業へと広がるにつれ、推論を実際に導入・運用する「最終段階」が、技術を実用化する上での重要な課題となっている。現在、大規模モデルの推論には指数関数的に増大するコンピューティングパワーが求められるが、従来のGPUソリューションは高コストかつ特定性という制約があり、特に中小規模のシーンや業界アプリケーションにおける広範な普及を妨げている。
Sanechips社は、汎用CPUが高コストパフォーマンス、高い互換性、低遅延の特性を備え、大規模モデル推論サーバーを「広く普及させる」ための重要な選択肢となりつつあると考えている。そして、このコンピューティング革新の潮流において、RISC-Vアーキテクチャはその開放性、柔軟性、拡張性という特性を活かし、LLMの効率的な推論という核心的な問題を解決する独自の可能性を示している。
もちろん、RISC-Vのアーキテクチャに関する課題も顕然だ。命令セット拡張の標準化からツールチェーンの成熟度、エコシステム適応の協調性から性能限界の突破に至るまで、あらゆるステップで技術革新と実践による検証が必要だ。

RISC-Vサーバーアーキテクチャの最適化は、単独での突破口を開く「一人の舞台」ではなく、産業全体が共同で取り組む「協奏曲」だ。Sanechips社は、チップメーカー、フレームワーク開発者、業界ユーザー、研究機関に対して協力を呼びかけている。具体的には、大規模モデル推論におけるRISC-Vの技術標準を共同で定義すること、ハードウェアからソフトウェアに至るフルスタックのツールチェーンを整備すること、典型的なシナリオでのベンチマークケースを具体化することだ。これにより初めて、RISC-Vは真に大規模モデル推論の「コンピューティングエンジン」となり、AI普及時代の全面的な到来を加速できるのだ。
今回の発表を通じて、Sanechips社は世界中の産業パートナーと交流を深め、RISC-Vアーキテクチャが大規模モデル推論の普及促進の可能性を解き放つ技術的アプローチとビジネスモデルを共同で模索し、開放性、効率性、経済性を兼ね備えた次世代AIコンピューティングインフラの構築を加速していく方針だ。
(原文:https://www.icsmart.cn/93968/)

