
ファーウェイのAIチップ「Ascend」やアリババの「真武」など9種類の中国国産AIチップ、国家安全・信頼性評価に合格

2026年5月26日、中国情報セキュリティ評価センターと国家秘密科学技術評価センターは共同で「安全信頼性評価結果公告(2026年第2号)」を発表した。今回初めて、AIトレーニング・推論チップが安全信頼性評価体系に組み入れられた。7社の9種類の中国国産AIチップ9製品がすべて「安全等級I級」を取得し、中国国産AI向け算力インフラが国家信創安全認証体系(情報技術革新安全認証体系)に正式に組み込まれたことを示している。
評価報告書によれば、今回の評価に合格した「AIトレーニング・推論チップ」は以下の通り:海思半導体(HiSilicon)の「昇騰(Ascend)310」「昇騰(Ascend)910」、阿里巴巴集団(アリババ・グループ)傘下で、半導体設計を手掛ける平頭哥半導体(T-Head)の「真武M530」「M890」、海光信息(Hygon)の「DCU-3G」、壁仞科技(Birentech)の「壁砺166」、天数智芯(Iluvatar)の「KCC-V100X」、沐曦股份(METAX)の「MXC600」、摩爾線程(Moore Threads)の「PH100」。これらのチップはすべて「安全信頼性評価ワークガイドV3.0」に基づいて評価され、安全信頼性等級はすべて「I級」と判定された。評価結果の有効期間は公表日から3年間だ。

今回の公告は、「安全信頼性評価体系」が2023年に設立されて以来、初めて「AIトレーニング・推論チップ」を独立したカテゴリーとして設定したものだ。これまで同評価体系は主にコンピュータ端末やサーバーに搭載されるCPU、オペレーティングシステム、データベースを対象としていた。「安全信頼性評価作業ガイドV3.0」の要求に基づき、AIトレーニング・推論チップ、およびレーザーまたはインクジェットプリンターの主制御チップが新たに評価対象に加わった。
関係者によれば、安全信頼性評価は主に製品とその開発企業のコア技術、安全保障、持続的発展能力などを評価し、製品の安全性と持続可能性を評価するもので、製品の研究開発・設計、製造、供給保障、アフターサービスなどライフサイクル全体にわたる安全信頼性の総合的な測定を実現するものだ。
大規模言語モデル(LLM)やAIアプリケーションが行政、国防、金融などの重要分野への浸透を加速させる中、AI算力インフラの安全・制御可能は、データベースやOSと同等に重要な戦略的レベルにまで引き上げられている。今回9種類のチップ製品すべてがI級を取得したことは、中国産AIチップにおけるサプライチェーン安全保障や自主制御の面での集団的な進歩を示すと同時に、将来的に政府や企業のAI演算能力調達において、「国家評価による選定」が事実上の前提条件となる可能性が高いことを意味する。選定された企業にとって、この「安全認証」は市場参入の証明であるだけでなく、現在の国際的な技術競争の状況下において、エヌビディアなどの海外製品を代替するためのコンプライアンス上の裏付けともなる。
(原文:https://www.icsmart.cn/105456/)

